2017年11月25日土曜日

NY円、反落 1ドル=111円50~60銭、対ユーロの下げが波及

【NQNニューヨーク=川内資子】24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、感謝祭の祝日前の22日と比べ35銭円安・ドル高の1ドル=111円50~60銭で取引を終えた。ユーロ圏の経済指標の改善などを背景に円がユーロに対して大幅安となり、ドルに対しても円売りが波及した。

 24日は祝日と休日の谷間で市場参加者が少なかった。注目度の高い米経済指標の発表も少なく、積極的な取引を見送る雰囲気が強かった。

 独Ifo経済研究所が発表した11月の企業景況感指数が前月比で市場予想に反して上昇し、ユーロ圏経済の堅調さが意識された。ドイツのメルケル首相と同国の第2党のドイツ社会民主党の党首が会談すると伝わり、連立政権樹立への期待が高まったこともユーロ買いを誘った。円安・ユーロ高が進み、円は対ドルでも売られた。

 年末商戦が好調な滑り出しになったとの観測で米株式相場が上昇した。投資家が運用リスクを取りやすくなり、低金利で投資マネーの調達通貨とされる円を売る動きもみられた。米長期金利が上昇し、日米の金利差縮小観測がやや後退したのも円相場の重荷だった。

 円の安値は111円63銭、高値は111円30銭だった。

 円は対ユーロで7営業日ぶりに大幅反落し、22日比1円70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=133円10~20銭で取引を終えた。

 ユーロはドルに対して大幅続伸し、前日比0.0115ドル高い1ユーロ=1.1930~40ドルで終えた。一時は1.1944ドルと9月22日以来ほぼ2カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けた。欧州経済の拡大観測やドイツ政治の先行き不透明感の後退を背景にユーロ買いが膨らんだ。

 ユーロの安値は1.1873ドルだった。

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