東京メトロは28日、銀座線上野-浅草が東洋初の地下鉄として開業してから12月で90年を迎えるのを記念し、かつて銀座線にあり、幻の駅と呼ばれる「万世橋」と「神宮前」の二つの旧駅をライトアップすると発表した。期間は12月1~18日。
万世橋駅は、現在の末広町-神田間に位置する。末広町から神田まで延伸する際、途中にある神田川の下にトンネルを掘るのには当時の技術では時間がかかったため、工事完了まで神田川手前の仮設駅として昭和5~6年に営業していた。地上と駅を結ぶ通路は現在、通気口の役割を果たしている。
神宮前駅は表参道駅近くにあり、「青山六丁目」として13年に開業、翌年「神宮前」に改称された。昭和47年に千代田線との乗換駅になった際、千代田線の駅と同じ「表参道」に。53年の半蔵門線開業に伴いホームが移設され、元の駅は資材置き場となった。旧駅への立ち入りはできず、走行中の電車から光で浮かび上がる駅の様子を楽しめる。
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