2017年11月5日日曜日

米携帯2社、統合交渉打ち切り ソフトバンク再編構想振り出しに

 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米携帯電話3位のTモバイルUSとソフトバンクグループ傘下で同4位のスプリントは統合交渉を打ち切ったと4日正式に発表した。数週間にわたり交渉したが合意に至らなかった。米携帯電話市場を巡るソフトバンクの再編構想は振り出しに戻った。単独での生き残りは厳しい環境で、他企業との再編交渉に乗り出すことになりそうだ。

米携帯電話4位のスプリントは、単独での生き残りは厳しい環境だ
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米携帯電話4位のスプリントは、単独での生き残りは厳しい環境だ

 スプリントのマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)は「統合による規模の利点は大きいが合意に至らなかった。別々に前に進む。スプリントは通信インフラへの投資を加速させ、通信上位2強の寡占への挑戦を続ける」とのコメントを出した。

 TモバイルUSのジョン・レジャーCEOは「スプリントとの統合は規模などで利点は大きいが、株主の長期的な利益につながる条件である必要がある。我々は業界平均を上回る成長を続けており、単独でも業界構造の破壊を続ける」と、コメントで株主の支持を得られる条件での合意が難しかったことをにおわせた。

 スプリントは米CATV大手チャーター・コミュニケーションズと交渉しているとの噂も出ている。

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