2017年11月19日日曜日

全米で「毎日1000台」売れる車、トヨタ・カムリが大変身

初めて新カムリを見た瞬間、比喩がいくつか湧きあがってきたので、僕の脳はちょっと戸惑った。待てよ。外観デザインをそんなに変えるとは意外。カムリはこれまで15年間アメリカでベストセラーだったのに、トヨタはその成功をフイにするだろうか?

全米で毎月平均3万台、つまり毎日1000台も販売されている。カムリはバニラアイスクリームだ。平凡かも知れないけど、市場はバニラが好きなのだ。どうしてわざわざ他の味を投入する意味があるだろう。「それが合っているなら、手放すな」という諺だってある。皮肉ではないんだ。

実は、同車の開発主査の勝又正人も「カムリは食パンだ」と言う。「特にアメリカではね。毎日食べても大丈夫、決して失望することがないのが、食パンです」 
 
ところが、トヨタは新しい道を行くことに決めた。食パンの材料を変えてみようと。勝又によれば、SUVの人気急上昇の影響でセダンの販売台数が年々、少しずつ落ち気味だと言う。セダンであるカムリの寿命を延ばすために、思い切ってデザインを一新する必要があった。

数年前、豊田彰男社長はトヨタの高級ブランド、レクサスのみならずトヨタのデザイナーにも、「もう、平凡さはいらない、もっと個性的でスタイリッシュでなくてはならない」と宣言していたのだ。ということで、外観の平凡さを捨てて、こんなに変身したということだ。なるほど。

正直に言って、新型カムリは、かなりカッコいい。従来と比べてよりワイド&ローというプロポーションがよくなっている。

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