非鉄金属大手の三菱マテリアルは23日、子会社の三菱電線工業と三菱伸銅(ともに東京都千代田区)の2社が製品データの改ざんをしていたと発表した。不正があったのは、三菱電線では航空機や自動車に使われる「パッキン」と呼ばれるゴム部品、三菱伸銅では銅製で薄い板状の「銅条」と呼ばれる自動車向け部品など。品質が顧客が求める基準に達していないのに、不正に測定値などを書き換えていた。
出荷先は三菱電線が229社(約2・7億個、約68億円分)、三菱伸銅が29社(879トン、6・7億円分)で計258社。問題の製品がつくられた期間は、三菱電線が2015年4月~17年9月、三菱伸銅が16年10月18日から17年10月17日。
2社は該当製品の出荷を停止し、顧客への説明を進めている。現時点で不具合などは確認されていないという。
三菱電線では今年2月、箕島製作所(和歌山県有田市)で問題が発覚し、3月に経営陣に報告された。問題の製品は10月23日に出荷を停止し、25日に親会社の三菱マテに報告された。「製品数が非常に多く、確認に時間を要した」としている。
三菱伸銅では10月16日に若松製作所(福島県会津若松市)で問題が発覚。同18日に経営陣に報告され、出荷停止後、19日に三菱マテに報告された。
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