2018年7月27日金曜日

日銀が指し値オペ 金利抑制へ初の週2度目発動

 日銀は27日、長期金利の上昇を抑えるため固定の利回りを指定して国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施した。23日に続く今週2度目の通知で、同じ週内に指し値オペを繰り返すのは初めて。国債市場では来週の金融政策決定会合で政策が修正され、長期金利の変動幅が柔軟化するとの観測から長期金利の上昇圧力が強まっており、日銀は対応に追われている。

 市場では日銀が政策を修正すれば、国債の金利水準が上振れる(価格は下がる)とみて、売り注文が拡大。27日の長期金利は一時0・105%と2日続けて0・1%台に上昇した。

 指し値オペはこうした市場の荒い値動きを牽(けん)制(せい)するもの。今回は長期金利の指標である新発10年債を利回り0・100%で無制限に購入する内容で、事実上、長期金利をそれ以下に抑える効果がある。実際、通知直後に金利は下がった。

 ただ、日銀は指定の金利水準を従来の指し値オペで設定した0・110%から0・01%引き下げた。第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは「長期金利の変動幅を徐々に柔軟化するための布石」とみており、決定会合を前に市場と日銀との神経戦が続く。

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