2018年7月25日水曜日

ここは家? 野球場? VRでプロ野球をライブ観戦する楽しさよ

KDDIとSupershipは、VR空間でスポーツ観戦できる「XRstadium(エックスアールスタジアム)」を7月25日から提供開始しました。第1弾として7月27日以降、プロ野球の30試合以上を3次元リアルタイムライブ中継、およびビデオ配信する予定です。

■何ができるの?

AR・VR・MRといった技術の総称「xR」をサービス名に冠する「XRstadium」。どんなことができるのか、まずは基本機能から紹介していきましょう。その大きな特徴は、これまでのテレビ中継にはなかったようなアングルから、迫力あるVR映像をライブ視聴できること。筆者もデモを体験しました。VRゴーグルを装着すると、眼の前に広がったのはファンの歓声がこだまするスタジアムの情景でした――。

手元のコントローラ、あるいは視線を移動することによって、カメラ(視点)を切り替えられます。プロ野球のスタジアムであれば、カメラの位置はバックネット、一塁ベンチ横、ライト観客席、センター、三塁ベンチ横の5カ所。これらの位置で360度の映像が楽しめるわけです。

  • スポーツをVR観戦、KDDI×Supershipの「XRstadium」

    会場のデモ機の画面。スコアボードや選手のスタッツなどは文字情報で確認できます。試合中には解説の音声も配信

さて、VRゴーグルを装着すると、人は孤独になりがちです(筆者の偏見もありますが)。スポーツ観戦には、仲間と一緒に盛り上がるという要素も大事ではないでしょうか。

そこでXRstadiumでは、同じ試合を観戦しているユーザー同士で交流できる機能が搭載されました。同時観戦者はアバターに姿を変えて画面に登場します。発言は音声認識システムでテキスト化されるので、チャットを通じた会話も可能です(スタンプを送り合うことも)。

家族や友人を招待して、アバターとして隣席に表示できる機能も用意されています。これは個人的な話ですが、筆者は東京から遠く離れた沖縄に親友がいます。時間を合わせて一緒にプロ野球を観戦すれば、東京-沖縄の距離なんてまったく感じずに、まるで隣で観戦しているかのように盛り上がれることでしょう。

対応端末は、Oculus Go、Gear VR、VRゴーグルで、Googleストアから無料のアプリをダウンロードして視聴します。Mirage SoloやDaydream Viewにも対応予定です。料金は1試合500円で、チケットは公式ホームページから購入できます。

■今後は野球以外のスポーツにも拡大

“通信とライフデザインの融合”を掲げ、ワクワクを提案し続ける会社を目指しているKDDI。現在、4G LTEでスタートしたXRstadiumですが、5G時代には解像度をさらに向上させる予定です。

KDDI ライフデザイン事業企画本部の繁田光平氏は「アプリもまだ発展段階。今後はAR技術を使って、選手の応援歌の歌詞をカラオケのように表示してもよいでしょう。VR時代の広告の出し方も考えていきたいですね」と説明。また、野球以外のスポーツにも拡大していきたい、と意欲的に話していました。

Supership 代表取締役社長の森岡康一氏は、XRstadiumによって「移動コスト」「時間コスト」「座席数の上限」といった課題を解決できるとします。「北海道のファンが神宮球場に通うことは容易ではありません。また、スタジアムは近くても忙しくて行けない、という人もいるでしょう。行ったらチケットが売り切れていた、なんてことも。でもXRstadiumなら、球場の臨場感あふれる体験をすべての人に提供できます」(森岡氏)。

  • スポーツをVR観戦、KDDI×Supershipの「XRstadium」

    KDDI ライフデザイン事業企画本部 ビジネス統括部長の繁田光平氏(右)、Supership 代表取締役社長の森岡康一氏(左)

「北海道日本ハムファイターズ vs オリックス・バファローズ」(7月27日、札幌ドーム)を皮切りに、30試合以上のライブ配信が予定されている「パーソル パ・リーグTV VR」ですが、オープン記念として7月27日~7月29日の3試合は、実質1円で配信が予定されています。500円を支払えば、499円がキャッシュバックされるとのこと。VR環境が整っている人は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

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