米証券取引委員会(SEC)は27日、電気自動車大手、米テスラの最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が、誤った情報で投資家を惑わせた証券詐欺をおこなったとして、ニューヨーク州の連邦地裁に提訴した。マスク氏に対する制裁金を求めているほか、同氏がテスラ社や上場企業の幹部として勤務することを禁じるよう求めている。
テスラ社の株価は27日夕、SECによる提訴の報道を受けて急落した。
マスク氏は8月7日、「1株420ドルで、テスラ社を非上場化することを考えている。資金は確保した」とツイート。株価はいったん急上昇したが、その後、「資金を確保した」とのコメントが不正確ではないかとの見方が市場で強まったため、同社株は急落。SECが調査に入っていた。
マスク氏は27日、SECによる提訴を受けて、「SECによる正当化されない行動に、深い悲しみと失望を感じている」とのコメントを出した。
マスク氏は、米国でカリスマ的な経営者として知られる存在だ。マスク氏は米民間宇宙企業のスペースX社も創業し、同社のCEOも務めている。
マスク氏は今月17日、ロサンゼルス郊外のスペースX本社で、同社が2023年の実現をめざす民間初の月周回旅行の最初の契約者が、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前沢友作社長になる、と前沢氏と共に記者団に発表したばかりだった。(サンフランシスコ=尾形聡彦)
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