2018年9月28日金曜日

スバル、ブレーキ検査でも不正 国交省に調査報告提出

 スバルは28日、出荷前の自動車の排ガスや燃費の測定値を改ざんしていた問題を受けた社外の弁護士らによる調査の報告書を国土交通省に提出した。排ガスや燃費の不正にとどまらず、ブレーキやステアリングなど車の安全性能に関わる検査でも新たな不正が見つかったと報告書は指摘しており、不正は拡大の様相を見せている。報告書の提出を受け、同日午後6時から中村知美社長らが都内の本社で記者会見し、詳細を説明する。

 報告書によると、新たに見つかった不正は、群馬製作所(群馬県太田市)の乗用車の生産ラインを流れるすべての車を対象に実施する「ライン完成検査」でも見つかった。排ガスや燃費性能をめぐる不正は、新車の出荷前に一定割合の台数を抜き打ちで検査する「抜き取り検査」で見つかっているが、それとは別の工程だ。測定値が社内の規格を外れていたのに規格内に収まるよう測定方法を変えたり、測定をやり直さなかったりする不正が複数見つかった。

 たとえば、後輪のブレーキの制動力を確認するのに、ブレーキペダルだけを踏むべきところをハンドブレーキも引いていた。逆に、パーキングブレーキの制動力を確認する検査で、ハンドブレーキだけを操作するべきなのに、ブレーキペダルも踏んでいた。

 ハンドルの操舵(そうだ)角度を検査する際、ハンドルをタイヤが直進の状態にして試験をしなければならないのに、ハンドルを左右にわずかに切ってから検査を始めたなどの不正も見つかった。ただ、こうした不正はすべて法律で定める保安基準は満たしているとした。

 新たな不正は検査員への聞き取…

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