iPhone XS&iPhone XR、ASCII徹底大特集! ― 第106回
2018年09月29日 18時00分更新
今回は、iPhone XS Maxの内蔵ストレージの速度を見ていきましょう。
スマートフォンの性能を知る際、内蔵ストレージのデータ読み込み/書き込み速度はかなり重要です。というのも、アプリの起動や画像や文書ファイルの管理、ゲームの動作や読み込みなど、利用するアプリの負荷を問わず動作速度に影響を与えるからです。
内蔵ストレージの速度計測には「PerformanceTest Mobile 1.2」と「Jazz Disk Bench」を利用し、3回のテストで優秀な結果を掲載しています。
比較対象は、手元にある内蔵ストレージ容量が64GBのiPhone XS Max、iPhone X、iPhone 6s、iPhone 5sです。64GBに統一しているのは、内蔵ストレージが大容量になると結果の傾向が異なってくるためです。一般的なフラッシュメモリーの場合、大容量なほどシーケンシャル(連続)書き込みが高速になる傾向があります。
同じiPhoneでも、大容量モデルのほうがシーケンシャルの書き込みが速くなる傾向がある。だが、それ以外の計測結果はあまり変わらない。画像は左がiPhone X(64GB)、右がiPhone X(256GB) |
ベンチ内容は「PerformanceTest Mobile」で90MBのシーケンシャルアクセスを計測。「Jazz Disk Bench」で256MBぶんのデータを16MBずつ読み書きするシーケンシャルアクセスと、4KBブロックのランダムアクセスを計測します。
PerformanceTest Mobile
Jazz Disk Bench
iPhone XS Max | iPhone X |
iPhone 6s | iPhone 5s |
ベンチ結果を見ると、PerformanceTestの読み込みに関してはiPhone XS Maxが最速となりました。ただし、細かく見るとJazz Disk Benchの結果はiPhone Xのほうが優れています。XsとXの世代で、ストレージの内部構成に変更があったのかもしれません。いずれにせよ、両モデルとも現在のスマートフォンではトップクラスの速度のストレージを搭載しています。
iPhone 6sも発売当時は高速ストレージが話題になったこともあり、現行の他社スマートフォンと比べても見劣りしない性能をもっています。現在Y!mobileやUQ mobileで販売されるなど、ロングセラーモデルである理由のひとつと言えるでしょう。もし買い替えを考えているなら、ストレージよりもCPUやGPUの処理性能、カメラ性能の評価を中心に買い替え先のスマートフォンを探しましょう。
iPhone 5sはランダムアクセスの読み込みの結果は優秀ですが、全体としては読み込み書き込みともに遅さが目立ちます。最近は一般アプリの大容量化も進み、アプリの起動ももたつきが見られるため、そろそろ買い替え時と考えるべきかもしれません。一気にiPhone XSやXRといった最新世代に買い替えてもいいですし、値下げが進んできたiPhone XやiPhone 8も狙い目です。どうしても同じサイズがいい場合は、iPhone SEの店頭在庫を確保するのもひとつの手です。
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