2018年9月27日木曜日

UPDATE 2-NY市場サマリー(26日)

 (内容を追加しました)
    [26日 ロイター] - 
    
    <為替> 終盤のニューヨーク外為市場は値動きが荒い中、ドルがやや上昇した。米
連邦準備理事会(FRB)が予想通り利上げを実施し、さらなる利上げの見通しを示した
ほか、「緩和的」政策の終了を示唆したことを材料視した。
    連邦公開市場委員会(FOMC)声明公表を受け、ドルはユーロと円に対して一時下
落したが、市場参加者らが声明内容を消化し、徐々に小幅上昇に転じた。
    FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き
上げることを決定した。今回の声明では、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との
文言が削除された。
    フィッチ・レーティングスのディレクター、ロバート・シエラ氏は「FOMC声明か
ら『緩和的』との文言が消えたことで、失業率が数十年ぶりの低水準に向かう中、FRB
がなお追加利上げを行う方向にあることが確認できた」とし、「FRBが引き続き、堅調
な国内情勢を注視しており、貿易問題を巡る不安や、このところの新興国市場の混乱ぶり
はこの日の決定に影響を及ぼさなかった」と話した。
    TD証券(トロント)の北米外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は、声明
から「緩和的」との文言が削除されたことについて、ハト派的なシグナルと受け止め、こ
のことがドルが当初値下がりした原因と話した。
    
    NY外為市場:
    
    <債券> 米金融・債券市場では、米連邦準備理事会(FRB)が緩やかな利上げ軌
道から外れない方針を示したことを受け、国債利回りが低下した。
    FRBはこの日まで2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデ
ラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き上げることを決定。
FOMC後の記者会見でパウエル議長はインフレ率は持続的に2%近辺にとどまるとの予
想を示すとともに、インフレの予想外の上振れは見込まないなどと述べた。
    サンライフ・インベストメント・マネジメント(マサチューセッツ州)の投資戦略部
門マネジングディレクター、デック・ムラーキー氏は、「パウエル議長の経済に関する発
言は強気だったが、インフレに関しては状況は抑制されているとの見方を示した」と指摘
。パウエル議長の発言を受け、利回りは長期金利を中心に低下したため、利回り曲線は約
1週間ぶりの水準に平坦化した。
    FBRは今回のFOMC声明で、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言
を削除。これについてモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(ニュー
ヨーク)のポートフォリオ・マネジャー、ジム・キャロン氏は「FRBは『ハト派的』と
受け止められることは避けたいと考えているが、『緩和的』との文言に縛られなくなるこ
とで、データに基づき政策を自由に調整したいと考えている」との見方を示している。
    終盤の取引で10年債利回りは3.050%と、前日から5ベーシスポ
イント(bp)低下。前日の取引では3.113%と、5月以来の高水準を付けていた。
        
    米金融・債券市場:
    
    <株式> 米国株式市場は下落。米連邦準備理事会(FRB)がこの日、予想通り利
上げを実施したことを受け、リスクを手じまう動きとなり、相場は終盤にかけ下げに転じ
た。
    FRBは26日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(
FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き上げることを決定し、今後数年の金
融政策見通しを概ね維持した。
    利上げ発表後、株価はいったん上げ幅を拡大したが、金融政策の運営姿勢は引き続き
「緩和的」との文言が声明から削除されたことで、利上げ局面の終了時期を見極めようと
する動きが広がり、相場は下落に転じた。
    S&P500金融指数が1.27%安で下げを主導。同様に金利に敏感な公
益や不動産もともに1%超下落した。
    一方、ヘルスケアは0.2%高。フェイスブックが1.24%上昇し
、通信サービスも0.35%高となった。
    個別銘柄では21世紀フォックスが1.02%高。保有する英スカイ<SKYB.
L>の株式をコムキャストに売却することで合意した。コムキャストは0.08
%安、フォックスを買収するウォルト・ディズニーは1.39%高となった。
    ナイキは1.3%安。前日引け後に発表した第1・四半期決算で北米の売上
高が勢いを増したことが示されたものの、通期の業績見通しは据え置いた。
    
    米国株式市場:
    
    <金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル高・ユ
ーロ安の先行に伴う割高感などを背景に売りが優勢となり、3日ぶりに反落した。
    米連邦準備理事会(FRB)による金融政策決定を控えて、早朝から朝方にかけてド
ルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される商品の割高感が強まり、金塊売りが先行した
。
     FRBがこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決定するのはほ
ぼ確実視されていたが、FOMC終了後に発表される声明や金利見通し、パウエルFRB
議長の記者会見から今後の利上げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑が広がってい
た。清算値確定後に発表されたFOMC声明では、FRBは政策金利を0.25%引き上
げ、年2.0─2.25%にすることを決定。ただ、2015年末から続けてきた緩やか
な引き上げを20年に打ち止めにするシナリオも示したことから、金利を生まない資産で
ある金はその後、下げ幅を縮小した。 
        
    NY貴金属:
    
    <米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネ
ルギー情報局(EIA)週報で原油在庫が増加したことなどが嫌気され、反落した。
    EIAが発表した21日までの1週間の原油在庫が190万バレル増と、市場予想(
ロイター調べ)の130万バレル減に反して積み増しとなった。ガソリン在庫も150万
バレル増と、事前予想の80万バレル増を上回る積み増しとなった。これを受けて、需給
緩和懸念が再燃し、原油は売りに押された。 
    米連邦準備理事会(FRB)は26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金
利を0.25%引き上げ、年2.0─2.25%とすることを全会一致で決定。今回の利
上げは折り込み済みだったが、FRBが2015年末から継続してきた緩やかな引き上げ
を20年に打ち止めにするシナリオを示したことなどから、ドルの対ユーロ相場が上下に
大きく振れたが一時的だったため、原油先物相場の反応も限定的だった。 
        
    NYMEXエネルギー:

 ドル/円 NY終値   112.72/112.74                                       
               始値          112.91                                       
               高値          113.13                                       
               安値          112.64                                       
 ユーロ/ドル NY   1.1738/1.1742                                       
               終値                                      
               始値          1.1748                                       
               高値          1.1797                                       
               安値          1.1727                                       
                                                                          
                         米東部時間                                       
 30年債(指標銘柄        17時05分   96*16.00  3.1823%             
                 )                                      
                       前営業日終値   95*17.50  3.2330%                   
  10年債(指標銘柄        17時05分   98*17.00  3.0480%             
                 )                                      
                       前営業日終値   98*02.50  3.1020%                   
 5年債(指標銘柄)        17時05分   99*21.75  2.9444%            
                       前営業日終値   99*14.50  2.9940%                   
 2年債(指標銘柄)        16時02分   99*27.75  2.8188%            
                       前営業日終値   99*26.25  2.8430%                   
                                                                          
                              終値     前日比       %                   
   ダウ工業株30種        26385.28    -106.93    -0.40        
      前営業日終値        26492.21                                       
     ナスダック総合         7990.37     -17.11    -0.21         
      前営業日終値         8007.47                                       
 S&P総合500種         2905.97      -9.59    -0.33        
      前営業日終値         2915.56                                       
                                                                          
 COMEX金 12月          1199.1      ‐6.0                        
                 限                                      
       前営業日終値          1205.1                                       
 COMEX銀 12月          1440.1      ‐9.2                        
                 限                                      
       前営業日終値         1449.3                                        
 北海ブレント 11月           81.34     ‐0.53                          
                 限                                      
       前営業日終値           81.87                                       
 米WTI先物 11月           71.57     ‐0.71                        
                 限                                      
       前営業日終値           72.28                                       
     CRB商品指数        193.9743   ‐1.1484                    
       前営業日終値        195.1227                                       
 
    
 ( 

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://jp.reuters.com/article/ny-markets-summary-idJPL4N1WC5PZ

0 件のコメント:

コメントを投稿