千葉労働局が28日発表した6月の県内有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍と前の月に比べて0.05ポイント上がった。2カ月ぶりに上昇に転じた。建設業や運輸業を中心に人手不足感が一段と強まり、新規の求人数が伸びている。塚本勝利局長は「求人数が増える一方、求職者が減る傾向は変わっていない」と雇用環境の改善が続くとの見通しを示した。
6月の新規求人数(原数値)は前年同月比4.2%増と2カ月連続でプラスとなった。業種別にみると、全11業種のうち8業種が前年実績を上回った。なかでも人手不足が深刻な運輸・郵便業(25.1%増)、医療・福祉(24.7%増)、建設業(13.7%増)の伸びが大きい。
新規求職者は前年同月に比べて5.1%減少。有効求人倍率を算出する際の「分母」となる有効求職者数も72カ月連続で縮小した。
正社員の有効求人倍率は0.76倍と前の月に比べて0.03ポイント上昇した。改善傾向は続いているものの、6月に1倍を初めて突破した全国平均(1.01倍)との差は依然として大きい。塚本局長は「企業に対してなるべく正社員の求人を出してもらうよう誘導するほか、求職者のキャリアアップを後押ししていく」と話している。
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