日本一の温泉湧出量を誇る大分県別府市で29日、温泉と遊園地が融合した「湯~園地」が開園した。水着姿にタオル型の入園券を首に掛けた来場者らは、泡にまみれるジェットコースターや、浴槽に乗り込むメリーゴーラウンドなどを体験。市内に湧く未利用温泉を老舗遊園地「別府ラクテンチ」に運び込み、31日まで3日間の期間限定で楽しめる。
別府市が架空の遊園地をイメージして作ったPR動画を再現した。昨年11月、再生回数100万回を超えたら実現させるという長野恭紘市長の公約付きで公開したところ、わずか3日で達成。開園に向けた準備を進めてきた。
「温泉バブルジェットコースター」には、開園直後から長蛇の列が。動画では座席に乳白色の湯が張られていたが、安全に運転できる重量を超えるため、泡化させた温泉を使用した。
コースターが園内を駆け巡ると周囲に泡が飛び散り、ふわふわと浮遊。家族と還暦祝いの旅行中という福岡県豊前市の会社員上野芳祐さん(61)は「泡だらけで、本当に風呂に入ったようで気持ちいい」と興奮気味に話した。
市によると、インターネットを通じ資金を募るクラウドファンディングや、企業からの寄付などで集まった開園資金は約8200万円。入園券は寄付者に返礼品として贈呈される仕組みで、3日間で1万2000人の来場者を想定している。 【時事通信社】
0 件のコメント:
コメントを投稿