2017年上半期(1~6月)の世界新車販売台数で、日産自動車と仏ルノー連合が初めて首位を獲得した。グループの経営を主導するカルロス・ゴーン氏が燃費不正問題で窮地に追い込まれた三菱自動車を日産傘下に収めることを16年5月に決断したのが勝因だ。大胆な買収戦略で、台数差が大きかったトヨタ自動車と独フォルクスワーゲン(VW)を一気に抜き去り、世界の頂点まで上り詰めた。
トヨタが28日発表した上半期のグループ世界販売台数は512.9万台。過去最高を更新したが、世界3位にとどまり、日産・ルノー連合の首位が確定した。同連合の世界販売台数は526.8万台、2位はVWで515.6万台だった。
日産・ルノー連合が初の首位となったのは、日産が昨年10月に三菱自へ34%を出資しグループに加えたためだ。三菱自が加わる前の15年の日産・ルノー連合の世界販売は852万台で、トヨタと163万台、VWと141万台もの差があった。しかし三菱自が連合に加わった16年は996万台で、トヨタと21万台、VWと35万台差まで縮め、17年上半期でついに抜き去った。
日産が、三菱自への出資を発表したのは、三菱自が燃費不正問題で経営の危機にあった昨年5月。提携を主導したゴーン氏は「不幸な(燃費不正)問題をきっかけにチャンスが来た」と述べ、不祥事を繰り返した三菱自を傘下に加える不安より、むしろ事業拡大の絶好の機会だと言い切った。
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