【ワシントン清水憲司】米電気自動車(EV)メーカーのテスラは28日、初めての普及価格帯の車種となる小型セダン「モデル3」を完成させ、最初の30台を出荷した。これまで高級モデルを販売してきたが、モデル3は価格を「3万5000ドル(約380万円)から」に設定。一気に販売台数を増やし、大手メーカーを脅かす存在に成長するか注目される。
米西部カリフォルニア州で28日開いた式典で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は米メディアに「我々のゴールは高級車だけではなく、誰もが買えるクルマをつくることだ」と語った。
テスラは2012年にセダンの「モデルS」、15年にスポーツタイプ多目的車(SUV)の「モデルX」を発売。高い走行能力やデザインの良さで人気を集めてきたが、いずれも価格が700万円超の高級車。今回のモデル3は大手メーカーの普及価格帯車種と競争できる価格に設定した。日本での販売時期は未定。
モデル3をきっかけにテスラが急成長するとの期待感から、株価は今年に入って4割以上も上昇。時価総額は米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターのほか、ホンダも追い抜いた。
新興勢力のため、生産体制の整備が課題だが、米メディアによると、モデル3は8月に100台、9月に1500台、年末までに月2万台へと生産台数を増やす計画という。昨年の年間生産台数が約8万4000台だったテスラにとってハードルは低くなく、自動車メーカーとしての実力を試されることにもなりそうだ。
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