日産自動車の小型車「ノート」が、2018年上半期(1~6月)の軽自動車を除く国内新車販売で首位に立った。日産車の首位は1970年の小型車「サニー」以来48年ぶり。モーター駆動で走り、エンジンは発電だけに使うハイブリッド車(HV)「ノートeパワー」が人気だった。
日本自動車販売協会連合会が5日発表した。ノートの販売台数は7万3380台。前年同期比12・9%減だったが、2位のトヨタ自動車の「アクア」(6万6144台、前年同期比3・1%増)、3位の同「プリウス」(6万4019台、同29・8%減)を抑えた。トヨタ車が上半期で首位を譲り渡すのは9年ぶり。
日産がノートにHVを追加したのは16年11月。HVに搭載した「eパワー」は特段目新しい駆動技術ではないが、「電気自動車のまったく新しいカタチ」というキャッチフレーズの効果もあって人気を集めた。
モーター駆動のため、アクセルを踏んだときに電気自動車のような強い瞬発力がある。アクセルペダルだけで加減速できるのも特徴。惰性で転がるタイヤの力をモーターに加え、逆に電気を生み出して充電する「回生ブレーキ」がかかるためだ。アクセルを弱めたときに強い減速力が働くので、ブレーキを踏む回数が減り、運転しやすいと評価する声もある。
eパワーの技術は今年3月、ミニバン「セレナ」にも追加された。セレナも上半期のランキング(軽自動車除く)で4位に入り、ミニバンでは首位だった。
日産は5日、ノートeパワーに四輪駆動車を追加すると発表。22年までにeパワーの搭載車を国内で新たに5車種投入する計画だ。
軽を含めた18年上半期の国内新車販売では、ホンダの軽自動車「N―BOX」が12万7548台で首位だった。単月でも10カ月連続で首位を守っている。(木村聡史)
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