国土交通省は9月13日、台風21号の影響で4日から閉鎖されている関西空港の第1ターミナル(T1)南側とA滑走路について、14日から再開すると正式発表した。国内線と国際線の一部便が、10日ぶりに運航を再開する。今後は残るT1北側や鉄道の再開に注力する。

14日から第1ターミナル南側の運用を再開する関西空港=18年9月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・T1北側は調整中
・ピーチは全便復旧
T1北側は調整中

復旧作業が進む関空第1ターミナル国際線南側エリア=18年9月12日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire
関空を運営する関西エアポート(KAP)によると、T1南側に15ある国際線用スポット(駐機場)と、中央の国内線11スポットが14日から使用可能になる。一方、北側の国際線15スポットは、復旧作業が続いている。国交省航空局(JCAB)によると、北側の再開時期は調整中だという。
T1館内の照明もターミナル中央北側を除き、14日から使えるようになり、空調やエレベーターも14日から使用できるようになる。
タンカーが衝突して損傷した連絡橋も、12日からクレーン船による橋桁の撤去作業がスタート。14日には作業を終える見通しで、鉄道の運行再開は当初より1週間前倒しとなり、月内を目指す。関空へ乗り入れているJR西日本と南海電鉄は現在、対岸でもっとも関空側に位置する「りんくうタウン駅」までの運行。同駅と関空間は、臨時シャトルバスが結んでいる。
14日からの暫定運用にこぎつけたものの、関空の完全復旧には時間がかかる見通し。伊丹空港と神戸空港では、関空復旧まで国内線と国際線の一部便を受け入れる。両空港とも国際線を含めた受け入れで、伊丹が1日20往復40便、神戸が同15往復30便で、合わせて1日70便の規模になる。
関空の発着便は、7日に国内線の、8日に国際線の一部運航を、被害が比較的少なかった第2ターミナル(T2)とB滑走路を使って再開。14日からはT1南側を使い、国内線と国際線の一部運航を始める。
ピーチは全便復旧

14日から関空発着全便を運航するピーチ=18年9月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空を拠点とするピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、14日からは関空発着の全便を運航。従来通りT2発着で、これまでは深夜早朝便を除いた9割の運航だったが、14日から関空発着の国内線22便と国際線11便を運航する。関空を発着するリムジンバスがほぼ通常通りの運行に戻ることによるもの。20日までの運航スケジュールが確定しているが、21日以降も全便を運航する見通し。
12日からT2を使い、成田線と那覇線の国内線2路線の運航を再開したジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は、計画通り14日からは再開前と同様のT1発着に戻す。
全日本空輸(ANA/NH)は、関空を午前7時に出発する羽田行きNH94便など、国内線10便と、関空を午前9時に出発する上海(浦東)行きNH973便など国際線8便の、1日あたり計18便をT1発着で再開。上海浦東線は8日からT2を使い運航を再開したが、14日からはT1に戻る。これら72便の運航スケジュールは17日までのもので、18日以降は改めて発表する。
また、伊丹発着の国内線臨時便を、14日から17日まで1日6便運航する。
羽田線を7日からT2発着で運航している日本航空(JAL/JL、9201)も、14日からはT1に戻る。14日は、羽田線やグループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)が運航する那覇線など国内線10便を運航。国際線は15日から再開し、ロサンゼルス線とバンコク線、台北(桃園)線の合わせて3路線5便を運航する。
海外の航空会社では、シンガポール航空(SIA/SQ)やLCCの香港エクスプレス航空(HKE/UO)などが、14日からの運航再開を決定している。
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