2018年9月5日水曜日

アウディ A8 新型はレベル3自動運転技術を搭載…日本法人社長「より高い安心感と快適性を実現」

アウディジャパンは、8年ぶりに全面改良したフラッグシップモデル『A8』(Audi A8)について、10月15日から販売を開始すると発表した。量産車初となるレーザースキャナーの搭載で運転支援システムをより進化させたほか、アウディとして初めてマイルドハイブリッドシステムを採用したのが特徴。

アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は9月5日に都内で開いた発表会で「4世代目となる今回のA8は世界で初めてレベル3の条件付き自動運転システムを可能にすべく開発された。合計23個のカメラやセンサーを搭載し、量産車として世界初となるレーザースキャナーのような高度なセンサーも含まれている」と新型A8を紹介。

ただ「レベル3の機能であるトラフィックジャムパイロットは国際的な技術認証や道路交通法の関係で、まだいずれの市場でも導入されてはいない」としながらも、「今回、日本で発売する新型A8は洗練されたレベル2の運転支援システムを提供している。例えばアウディドライブアシストは発進から高速走行まで加速、減速、レーンキープにおいて連続的にドライバーをサポートし、より高い安心感と快適性を実現している」と述べた。

新型A8で採用したレーザースキャナーに関してアウディジャパンマーケティング本部の石田英明部長は「赤外線照射タイプで、前方約80m、そして角度は約145度まで検知することができる。かつ3次元でリアルタイムに検知し、その情報をセントラルドライバーズアシスタンスを用いて処理することによって、それぞれのファンクションに瞬時に指示することができるようになった。この2つの機能は将来導入されるレベル3の技術としては必須のアイテムになると考えている」と解説した。

またマイルドハイブリッドについては「回生ブレーキによる発電、22km/h以下でのアイドリングストップ機能、55~160km/hの間での高速走行時にアクセルペダルから足を離すとコースティング(惰性)走行モードになる機能によって燃費向上が期待できる」とのことだ。

発表会にはアウディのドイツ本社でエクステリアデザイナーを務めるアマール・ヴァヤ氏も登壇し、「私たちはA8で威風堂々としたデザインを実現し、ラグジュアリーセグメントにおける新たな基準を設定したいと考えた」と述べた。

具体的には「新型A8では今回、シングルフレームグリルのプロポーションを変更することによって幅広さを強調し、力強さを表現した。それによって100m離れたところからみても、それがアウディの新しい顔であることが明確にわかる」と解説。

さらに「このクルマのプロポーションはフロントから見ると自信にあふれ、リアから見るとヨットを連想させるようなテールデザインによって今にも走り出しそうな印象を与える。さらにリアのヘッドスペースを損なうことなく、滑らかなルーフラインを描き、クーペのような印象を与えている。ホイール上のブリスターがパワーと力強さを追加し、彫の深いショルダーラインが重心を大幅に引き下げることによって路面をしっかりつかむ視覚的印象を生み出している」とも。

その上で「私たちは、このデザインによってA8の魅力をさらに引き上げ、クルマが備えている先進的な機能を完璧に表現することができたと確信している」とヴァヤ氏は強調していた。

日本市場に投入される新型A8はいずれも四輪駆動仕様で、エンジンは3リットルV型6気筒直噴ターボ、4リットルV型8気筒直噴ターボの2種類が用意されている。価格は1140万~1640万円となっている。

アウディジャパンは全面改良した4ドアクーペ『A7スポーツバック』(Audi A7 Sportback)を9月6日から販売…

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://response.jp/article/2018/09/05/313699.html

0 件のコメント:

コメントを投稿