2017年7月27日木曜日

〔マーケットアイ〕外為:ドル110円後半で上値重い、月末絡みのフローも流入か

[東京 27日 ロイター] -

<13:06> ドル110円後半で上値重い、月末絡みのフローも流入か ドルは110.91円付近。 

米長期金利の低下と、ドル売りの流れが続いている。一時110.78円まで下押しした。市場では「株高の割りにはじりじり下げている。それほど大きくないと思うが、輸出企業などから月末絡みのフローがでているのかもしれない」(外為アナリスト)との声が出ていた。

ユーロは一時1.1777ドルまで上昇し、2015年1月以来の高値をつけた。1.1750ドル付近に観測されていた売りをこなし、上げの勢いを強めたという。

<12:05> 正午のドルは110円後半、FOMC後の巻き戻しでドル安

正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の110.87/89円。FOMC声明が若干ハト派的だったとの認識から、FOMC前に膨らんだ投機筋のドル買い、米債券売りのポジションが巻き戻され、ドル安/米長期金利低下の流れとなった。

スポ末のこの日は、実需のフローも散見されたが売買交錯で、投機筋によるポジションの巻き戻しに飲み込まれた。

巻き戻しのきっかけは、FOMC声明が一部の投機筋が予想したようにタカ派にはならず、インフレの現状認識を下方修正し、バランスシートの縮小開始時期についてもあいまいだったこと。

声明では、バランスシートの縮小に関して、6月声明の「今年中」から今回は「比較的早く」という文言に変わり、幅を持たせた。

物価の現状に関しては、6月声明の「2%をやや下回っている」から今回「2%を下回っている」に変更した。物価の現状認識の変化については、インフレ率の見通しについてFRB内で相当議論があることの証だと見られている。

 「イエレン議長が言うように、インフレ率低迷が携帯電話料金の格安パッケージの導入や処方箋医薬品の値下げといった一時的な要因のせいであれば、おそらく、9月、10月のインフレ率で、この見立てが正しかったかどうかの結論が出るはずだ」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア投資ストラテジスト、服部隆夫氏は指摘する。

一方、ユーロはFOMCを挟んで2年半ぶりの高値圏に急伸したあと、高水準を維持し1.17ドル前半から半ばで推移した。

<11:30> ユーロ1.17ドル前半、ECBの資産購入停止すべきではない=理事会メンバー

ユーロ/ドルは1.1740ドル付近。朝方一時1.1750ドルまで上昇し、約2年半ぶりの高値を更新した。

ユーロ/円は130.26円付近で、朝他のと高値130.52円からは反落している。

ECBの金融政策を巡っては、国際通貨基金(IMF)が25日公表した年次報告書で、ECBはインフレ率が目標を下回って推移する中、強力な金融緩和策を長期間維持すべきとの認識を示した。

これに関連して、ECB理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は26日、ECBは来年初めから資産買い入れを縮小できるが、完全に停止すべきではないとの考えを示した。

景気は力強さを増し、デフレの脅威も過ぎ去ったが、インフレ率は目標とする2%弱の水準をなお大幅に下回っており、賃金の伸びも抑制されているため、刺激策を縮小する余地はあるものの緩やかなペースでしか実施できないとした。

一方、ドイツのIFO経済研究所のエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は25日、ユーロ高はドイツ経済の障害にはなっていないとの見解を示した。

<11:00> ドル110円後半、FOMC前のドル買いの巻き戻し継続

ドルは110.90円付近で午前の安値圏。一時110.88円まで下落した。

一昨日からのドル買い/米長期債売りの巻き戻しが、依然続いているとみられる。

巻き戻しのきっかけは、FOMC声明が一部の投機筋が予想したようにタカ派にはならず、インフレの現状認識を下方修正し、バランスシートの縮小開始時期についてもあいまいで幅のある表現にしたこと。

<09:40> ドル111円割れ、米長期金利を横目に一進一退

ドルは110.95円付近。米10年債利回りが2.27%台まで低下したことに呼応して一時110.93円まで下落した。

米10年債利回りは前日2.337%まで上昇したが、FOMC声明を経て、2.278%まで6ベーシスポイント程度低下した。

FOMC声明を経た市場では「(FOMCは)インフレの見通しを事実上下方修正しており、12月の米利上げがまだ確定的に見えてこない」(FXプライムbyGMO、常務取締役・上田眞理人氏)との声が聞かれた。

一方、オバマケアを巡る審議の混迷など「政治的な混乱は今のところ実体経済に悪影響を及ぼしていないが、実体経済に何らかの影響が及べば、さらに利上げシナリオが遠のく可能性があり、米国の政治的混乱を注視している」(同)という。

  ムニューシン米財務長官は26日、議会に対し、8月の休会前に債務上限を引き上げるよう求めた。納税者の利払いコスト増やデフォルト(債務不履行)の可能性を巡る市場の不透明感を回避する必要があるとした。

長官は上院歳出小委員会に対し、米国の信用度を維持することが「最も重要」であり、米国は期限までに債務返済を行う必要があるとした。

<09:07> ドル111円前半、米10年債利回りは2.28%台

ドルは111.08円付近。

この日はスポ末にあたり、通常のパターンでは、仲値公示までは輸入企業のドル買いが優勢になるとされるが、上値が重い。

前日公表されたFOMC声明については、事前にタカ派予想をしていた投機筋の間で、ハト派的との受け止めが広がり、米長期金利が低下し、ドルも連れ安となった。

ユーロはFOMC声明をはさんで、2015年1月以来の高値圏に昇りつめ、ドル全面安の様相を呈している。ユーロは早朝の取引で1.1750ドルまで上昇し、2年半ぶり高値を更新した。

米10年国債利回りは2.284/2.282%の気配。前日の高値2.337%から低下している。

<07:48> きょうのドルは110.60―111.80円の見通し、ドル全面安の流れ継続か   ドルは111.13円付近。早朝の取引では、FOMC声明がハト派的との受け止めから米長期債利回りが低下し、ドルも連れ安となって一時111.05円まで下落した。

きょうの予想レンジはドルが110.60―111.80円、ユーロが1.1690―1.1790ドル、ユーロ/円が129.80―131.00円。

この日はスポ末とよばれ、きょうのスポット取引の決済が月末となるため、実需のフローが予想されている。通常のパターンでは、仲値公示まで輸入のドル買いが優勢、仲値公示後には輸出のドル売りが優勢となる。

前日公表されたFOMC声明に関して、市場の関心は2点に絞られているようだ。

1点目は、声明でバランスシートの縮小について「比較的早期」に開始するとし、「早期」とはしなかったこと。

この為、バランスシートの縮小開始が必ずしも9月にはならないとの見方が広がった。労働市場やインフレ、さらに連邦債務上限引き上げ問題などを巡り懸念が生じた場合に一定の調整を行う余地が生まれたことになる。

2点目は、インフレについて、「幾分2%を下回っている」との表現から「2%を下回っている」との表現になったこと。

これによって、このところのインフレ鈍化に関する見方については「理解不能ないらだたしい事象」から、「金利引き上げとバランスシートの正常化を遅延させる要因になりかねない事象」に格上げされたと、ジェフェリーズ(ニューヨーク)の首席フィナンシャル・エコノミスト兼債券担当マネジング・ディレクター、ワード・マッカーシー氏はみている。

ドルはFOMC直前の高値112.21円から111.07円まで下落した。

ユーロ/ドルはFOMCをへて1.1740ドルと2015年1月15日以来、2年半ぶりの高水準をつけた。

ユーロは早朝の取引でさらに1.1750ドルまで上昇している。

市場では、「明日4―6月期の米GDP発表があるが、これが予想を下回れば、年内利上げ見通しが後退し、ドル売り材料となり、ドル全面安の流れが継続する可能性がある」(外為アナリスト)とみられている。

<07:17> ドルは早朝111.05円まで下落、FOMC声明のハト派的部分に反応か

ドルは111.15円付近で、早朝に一時111.05円まで下落した。

前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明のハト派的な部分に反応し、米長期金利が下落したことに、ドルが連れ安となっている状況。

米10年国債利回りは米国市場の高値2.337%から2.278%まで下落、現在は2.293/2.291%の気配となっている。

FOMC声明では、バランスシートの縮小について「比較的早期」に開始するとし、「早期」とはしなかったことで、9月以降に開始する余地を残し、労働市場やインフレ、さらに連邦債務上限引き上げ問題などを巡り懸念が生じた場合に一定の調整を行う余地が生まれたことになる。

さらに、「今回の声明のトーンは過去数回の声明と似通っていた。ただ、インフレが『2%を下回っている』ことが若干強調されている」とジェフェリーズ(ニューヨーク)の首席フィナンシャル・エコノミスト兼債券担当マネジング・ディレクター、ワード・マッカーシー氏は指摘している。

総合すると、今回の声明では依然として金利とバランスシートの正常化を継続することが示されているが、このところのインフレ鈍化に関する見方については「理解不能ないらだたしい事象」から、「金利引き上げとバランスシートの正常化を遅延させる要因になりかねない事象」に格上げされたと、同氏はみている。

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