他人のクレジットカード情報を悪用して現金をだまし取ったなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は26日までに、会社役員、佐藤真容疑者(35)=東京都豊島区南長崎1=ら男2人を電子計算機使用詐欺容疑などで逮捕した。同課は1000人以上がカード情報などを盗まれ、被害額は2千万円に上るとみている。同課によると、佐藤容疑者は黙秘し、別の1人は否認している。
捜査関係者によると、佐藤容疑者らは他人のスマートフォン(スマホ)に嘘のメッセージ(SMS)を送り付けて偽サイトに誘導し、個人情報を盗み取る「フィッシング」詐欺の手口を使っていた。SMSで誘導することから「スミッシング」と呼ばれ、摘発は全国初という。
逮捕容疑は昨年9月、大手検索サイトを装って岩手県の40代の男性のスマホに「ウイルスに感染している」と嘘のメッセージを送り、対策をすると称して偽サイトに誘導した上でカード情報を入手。インターネット上のフリーマーケットサイトでの商品購入の決済に使い、現金1万9千円を詐取するなどした疑い。
同課によると、佐藤容疑者らはオークションサイトなどに架空の商品を出品。自ら落札した上で盗んだカード情報を使って代金を決済し、サイト運営者に現金を振り込ませる手口を繰り返していたという。
同課は、佐藤容疑者が誘導するためのSMSを少なくとも30万件送信していたとみており、送信先の電話番号などの入手経路も調べる。
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