2018年2月28日水曜日

パウエルFRB議長の議会証言 米利上げ加速に警戒感 ダウ299ドル安 東証も安値引け

 市場関係者に注目されたパウエルFRB議長の議会証言は、金融引き締めに積極的な「タカ派」的な内容との受け止めから、2月27日の米ダウ工業株30種平均は前日比で約300ドルの大幅下落となった。続く28日の日経平均株価もこの日の安値で終えたほか、軟調な中国の経済指標も重しとなって香港など他のアジアの株価指数も軒並み下落した。

 パウエル氏は証言で米経済の先行きに自信をみせ、物価上昇率が目標の2%に達しない状況についても、改善されるとの見方を示した。27日の米金融市場では利上げペース加速への警戒感から長期金利が上昇し、株価はこれを嫌気して下落。ダウ平均の終値は前日比299・24ドル安の2万5410・03ドルだった。

 28日の東京株式市場は、朝方は米長期金利上昇を背景とした円安ドル高が下支えとなって平均株価の下げ幅は限られた。だが、午後に入ると、他のアジアの株安に加え、円安ドル高の失速が逆風となり、平均株価の下げ幅は拡大。終値は前日比321円62銭安の2万2068円24銭だった。

 香港や上海などの株価指数も下げた。米利上げペース加速への警戒感に加え、この日に発表された中国の景況感関連の指標が弱い内容だったことも響いた。

 市場関係者は今回の議会証言を踏まえ、3月20~21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に示されるFOMC参加者の政策金利見通しで、今後の利上げ回数の想定が引き上げられるかどうかに注目している。(森田晶宏)

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のぞみ台車製造に川重の不備 140台超、薄く削る

 JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が入った問題で、同社は28日、川崎重工業が2007年に台車枠を製造した際、底面の鋼材を薄く削ったことが強度不足を引き起こした可能性があると明らかにした。亀裂が確認された新幹線以外に、川重が出荷した146台の台車枠の鋼材が基準未満に削り込まれていたことも判明した。

記者会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中)(28日午後、神戸市中央区)

記者会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中)(28日午後、神戸市中央区)

 トラブルの原因が製造時の不備にあった疑いが強まり、高い性能と安全性を誇る新幹線システムの信頼を揺るがしかねない事態となった。

 川重の金花芳則社長は28日、神戸市中央区の本社で記者会見し「利用者や関係者に多大なご迷惑、ご心配をおかけして深くおわび申し上げる」と謝罪。金花社長が月額報酬の50%、車両カンパニー担当の小河原誠常務が同30%をいずれも3月から3カ月返上すると発表した。

 JR西と川重によると、亀裂が入った台車枠の鋼材は縦約17センチ、横16センチ。中が空洞のロの字型構造になっている。厚さ8ミリの鋼材を使って成型した後、別の部品を溶接した際に底面の一部を削った結果、薄くなった。最も薄い部分は厚さ4.7ミリで、両社が仕様書で取り決めた基準(同7ミリ)を大幅に下回っていた。

 底面の一部では、溶接時に生じたとみられる割れも見つかった。溶接部の割れを起点に、長い時間をかけて亀裂が進んだ可能性がある。亀裂の長さは枠の両側面約14センチに及び、残り3センチで最上部に達して台車が破断する恐れがあった。

 川重によると、現場の作業員は溶接する際に削ることが許される範囲を誤り、作業班の班長も適切な指示や終了後の確認をしていなかった。小河原常務は「作業員に間違ったことをしているとの認識はなく、管理すべき立場の人も関与していなかった」と説明。亀裂が生じた鋼材の部位は、出荷前の自主検査の対象に含まれていなかったという。

 JR西は亀裂が生じた新幹線のほかに、底面の鋼材の厚さが設計仕様に満たない台車を100台、JR東海が46台保有。JR西は台車の交換を順次進めるとし、JR東海も当面は超音波による検査などを続けながら全て交換する方針。川重は台車の製造費用を全額負担するとしている。

 国土交通省やJR各社によると、JR東日本、北海道、九州の3社の新幹線でも川重製の台車が使われているが、不備が見つかったものとは構造が異なるため問題はない。「点検を確実に行う」(JR東)としている。

 トラブルは17年12月11日に発覚。JR西の博多発東京行きの新幹線のぞみが、台車に亀裂が入った状態で約3時間運転を続けた。運輸安全委員会は新幹線では初めて、重大事故につながる可能性がある重大インシデントに認定した。

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のぞみ台車製造に川重の不備 140台超、薄く削る

 JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が入った問題で、同社は28日、川崎重工業が2007年に台車枠を製造した際、底面の鋼材を薄く削ったことが強度不足を引き起こした可能性があると明らかにした。亀裂が確認された新幹線以外に、川重が出荷した146台の台車枠の鋼材が基準未満に削り込まれていたことも判明した。

記者会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中)(28日午後、神戸市中央区)

記者会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中)(28日午後、神戸市中央区)

 トラブルの原因が製造時の不備にあった疑いが強まり、高い性能と安全性を誇る新幹線システムの信頼を揺るがしかねない事態となった。

 川重の金花芳則社長は28日、神戸市中央区の本社で記者会見し「利用者や関係者に多大なご迷惑、ご心配をおかけして深くおわび申し上げる」と謝罪。金花社長が月額報酬の50%、車両カンパニー担当の小河原誠常務が同30%をいずれも3月から3カ月返上すると発表した。

 JR西と川重によると、亀裂が入った台車枠の鋼材は縦約17センチ、横16センチ。中が空洞のロの字型構造になっている。厚さ8ミリの鋼材を使って成型した後、別の部品を溶接した際に底面の一部を削った結果、薄くなった。最も薄い部分は厚さ4.7ミリで、両社が仕様書で取り決めた基準(同7ミリ)を大幅に下回っていた。

 底面の一部では、溶接時に生じたとみられる割れも見つかった。溶接部の割れを起点に、長い時間をかけて亀裂が進んだ可能性がある。亀裂の長さは枠の両側面約14センチに及び、残り3センチで最上部に達して台車が破断する恐れがあった。

 川重によると、現場の作業員は溶接する際に削ることが許される範囲を誤り、作業班の班長も適切な指示や終了後の確認をしていなかった。小河原常務は「作業員に間違ったことをしているとの認識はなく、管理すべき立場の人も関与していなかった」と説明。亀裂が生じた鋼材の部位は、出荷前の自主検査の対象に含まれていなかったという。

 JR西は亀裂が生じた新幹線のほかに、底面の鋼材の厚さが設計仕様に満たない台車を100台、JR東海が46台保有。JR西は台車の交換を順次進めるとし、JR東海も当面は超音波による検査などを続けながら全て交換する方針。川重は台車の製造費用を全額負担するとしている。

 国土交通省やJR各社によると、JR東日本、北海道、九州の3社の新幹線でも川重製の台車が使われているが、不備が見つかったものとは構造が異なるため問題はない。「点検を確実に行う」(JR東)としている。

 トラブルは17年12月11日に発覚。JR西の博多発東京行きの新幹線のぞみが、台車に亀裂が入った状態で約3時間運転を続けた。運輸安全委員会は新幹線では初めて、重大事故につながる可能性がある重大インシデントに認定した。

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新幹線亀裂問題、川重がのぞみ台車薄く削る 140台超に不備

 JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が入った問題で、同社は28日、川崎重工業が2007年に台車枠を製造した際、底面の鋼材を薄く削ったことが強度不足を引き起こした可能性があると明らかにした。亀裂が確認された新幹線以外に、川重が出荷した146台の台車枠の鋼材が基準未満に削り込まれていたことも判明した。

記者会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中)(28日午後、神戸市中央区)

記者会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中)(28日午後、神戸市中央区)

 トラブルの原因が製造時の不備にあった疑いが強まり、高い性能と安全性を誇る新幹線システムの信頼を揺るがしかねない事態となった。

 川重の金花芳則社長は28日、神戸市中央区の本社で記者会見し「利用者や関係者に多大なご迷惑、ご心配をおかけして深くおわび申し上げる」と謝罪。金花社長が月額報酬の50%、車両カンパニー担当の小河原誠常務が同30%をいずれも3月から3カ月返上すると発表した。

 JR西と川重によると、亀裂が入った台車枠の鋼材は縦約17センチ、横16センチ。中が空洞のロの字型構造になっている。厚さ8ミリの鋼材を使って成型した後、別の部品を溶接した際に底面の一部を削った結果、薄くなった。最も薄い部分は厚さ4.7ミリで、両社が仕様書で取り決めた基準(同7ミリ)を大幅に下回っていた。

 底面の一部では、溶接時に生じたとみられる割れも見つかった。溶接部の割れを起点に、長い時間をかけて亀裂が進んだ可能性がある。亀裂の長さは枠の両側面約14センチに及び、残り3センチで最上部に達して台車が破断する恐れがあった。

 川重によると、現場の作業員は溶接する際に削ることが許される範囲を誤り、作業班の班長も適切な指示や終了後の確認をしていなかった。小河原常務は「作業員に間違ったことをしているとの認識はなく、管理すべき立場の人も関与していなかった」と説明。亀裂が生じた鋼材の部位は、出荷前の自主検査の対象に含まれていなかったという。

 JR西は亀裂が生じた新幹線のほかに、底面の鋼材の厚さが設計仕様に満たない台車を100台、JR東海が46台保有。JR西は台車の交換を順次進めるとし、JR東海も当面は超音波による検査などを続けながら全て交換する方針。川重は台車の製造費用を全額負担するとしている。

 国土交通省やJR各社によると、JR東日本、北海道、九州の3社の新幹線でも川重製の台車が使われているが、不備が見つかったものとは構造が異なるため問題はない。「点検を確実に行う」(JR東)としている。

 トラブルは17年12月11日に発覚。JR西の博多発東京行きの新幹線のぞみが、台車に亀裂が入った状態で約3時間運転を続けた。運輸安全委員会は新幹線では初めて、重大事故につながる可能性がある重大インシデントに認定した。

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日産 セレナ e-Power のマナーモードは「振動」なしのEV走行!

日産『セレナ e-Power』の販売開始前日となる3月28日、日産自動車は横浜市のグローバル本社ギャラリーで発表・試乗会を開催した。星野朝子専務執行役員は「『リーフ』で培った技術をつぎ込んだ新しいe-Powerをぜひ体験してほしい」とアピールした。

商品説明のあとは、お笑い芸人のフジモンこと藤本敏史、ミキティこと藤本美貴がゲストとして呼ばれ、試乗体験を含めたトークショーを繰り広げた。発表会のプレゼンとトークショーで強調していたのは、e-Powerによるスムースかつ力強い発進と加速。モーター走行による静粛性(3列目シートと運転席でも会話できるとする)、プロパイロットによる運転支援(イージードライブ+安全性)だ。

セレナは2016年に同一車線の自動走行をアシストする「プロパイロット」を搭載し、いまだに販売の半数がプロパイロット搭載車という人気を誇っている。2017年の完成検査の不正発覚により日産の新車販売数そのものが落ち込んだ時期もあったが、年末から2018年1月はセレナで月販8000台前後と回復をみせている。

ここに『ノート』のヒットの起爆剤となったe-Powerをセレナに投入する。星野専務は、「8000台のうち40%はe-Powerモデルになるのではないかと見込んでいる」と強気だ。今回搭載されるパワートレインはノート同じ「HR12DE」(1198cc)だが、エンジン出力は若干アップしている(84PS、103Nm)。車重などを考え、バッテリーの容量は1.5kWhから1.8kWhに増量され、モーターも100kW、320Nmとアップされている。また、静粛性を上げるため、エンジンまわり25か所ほど遮音性の高い高グレ―ド仕様の部品を利用したり、フロントウィンドには遮音中間膜(フィルム)を入れたり、遮音性の高い4層フロアカーペットを採用したりしているという。

また、セレナ e-Powerからはノートになかったバッテリーのみでの走行させるマナーモードと強制的に充電するチャージモードが追加された。これまでのe-Powerはバッテリーの残量や走行状態に応じて、バッテリーによるモーター走行、発電機によるモーター走行、これらの切り替えに必要なエンジンのON/OFFはほぼ自動で行われていた。セレナ e-Powerも基本的には同じモードで走行するが、走行モードを回生システムが働くSモード、ECOモードのどちらかにしていれば、チャージモード、マナーモードへの切り替えが可能だ。スマートフォンのマナーモードは偏心モーターによる振動だが、セレナのマナーモードは無音のEV走行だ。

チャージモードは走行しながら強制的にバッテリーを充電するモードだ。外出などから自宅に戻る際、その手前の高速道路や幹線道路でチャージモードにしておけば、市街地などではかなりの距離をマナーモードによるEV走行ができる。なお搭載バッテリーの容量が小さいので、チャージモードにすると数分の走行でもインジケーターの残量が増えるのが確認できる。

マナーモードでどれくらいの距離が走れるかは、走行条件によって異なるため特定の数値は公表していないという。記者発表資料によれば、バッテリー残量90%でおよそ2.7kmという。バッテリーがノートより増量されたとはいえ、2kWh以下なので数kmが安全走行可能距離といえそうだ。

プレゼンやトークショーのあとに、試乗車を運転することができた。コースはグローバル本社周辺のみなとみらい地区を10分ほど走行するもので、走り込んだわけではないが、ノート e-Powerやリーフとの比較はある程度できた。

発進加速は確かにスムーズでEVのそれと同じで、トルク不足やパワー不足はまったく感じない。走り出しはなめらかで、加速フィーリングもリニアだ。ただ、ECOモードにすると若干クルマの重さを感じる。これは先代リーフのECOモードと似たような感覚で、市街地では実用上困ることはないが、キビキビ走りたい人は、ノーマルモードがおすすめだ。

試乗の帰り道は、本社前の信号から駐車場までをマナーモードで試してみた。走行中にエンジンがかかることもなく、無音で快適なEV走行が楽しめる。むしろセレナもEV化すべきと思ってしまうくらいだ。

静穏性については、たしかに通常のガソリン車よりは静かだが、なまじ静かなためかえってエンジンが動作したときの音が気になってしまう。ノート e-Powerと同じで慣れればどうということはないが、新型リーフの静粛性を経験してしまうと気になるかもしれない。やはり、ノートもセレナもEVがあってもいいのではないかと思う。

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品質不良で台車亀裂=鋼材削り、厚さ足りず-川重製、100台で基準未満・JR西

新幹線のぞみの台車亀裂問題で、調査結果を公表するJR西日本の来島達夫社長(右)ら=28日午後、大阪市北区

 新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかった問題で、JR西日本は28日、製造元の川崎重工業が台車枠の製造過程で底面を削り、鋼材の厚さが基準より薄くなっていたと発表した。JR西は、台車枠に別の部品を溶接する工程でひび割れが生じ、底面の一部が薄かったため強度が保てず、大きな亀裂に進展したとみている。

川重社長が報酬50%返上=新幹線台車問題で

 JR西が保有する川重製の台車のうち、100台で鋼材の厚さが基準未満のものが確認され、交換を進めている。川重によると、鋼材の厚さは製品の検査項目に含まれず、確認対象外だった。
 JR西によると、台車枠の底面の厚さは7ミリ以上が基準だが、別の部品を溶接する部分は大きな隙間が生じないようにするために削られており、亀裂が見つかった台車では最も薄い部分が4.7ミリにとどまっていた。川重によると、社内規定では、台車枠の鋼材を削ってはいけないと定められていた。
 JR西は2007~10年に川重製の台車を303台購入。確認したところ、底面の厚さが7ミリに満たない台車が100台あり、このうち超音波による検査で傷が見つかった6台を交換した。残る94台の安全性に問題はないが、順次交換を進める方針。(2018/02/28-21:40)

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品質不良で台車亀裂=鋼材削り、厚さ足りず-川重製、100台で基準未満・JR西

新幹線のぞみの台車亀裂問題で、調査結果を公表するJR西日本の来島達夫社長(右)ら=28日午後、大阪市北区

 新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかった問題で、JR西日本は28日、製造元の川崎重工業が台車枠の製造過程で底面を削り、鋼材の厚さが基準より薄くなっていたと発表した。JR西は、台車枠に別の部品を溶接する工程でひび割れが生じ、底面の一部が薄かったため強度が保てず、大きな亀裂に進展したとみている。

新幹線で異音・異臭相次ぐ=のぞみ車両を交換-JR西

 JR西が保有する川重製の台車のうち、100台で厚さが基準未満のものが確認され、同社が交換を進めている。
 JR西によると、台車枠の底面の厚さは7ミリ以上が基準だが、別の部品を溶接する部分は大きな隙間が生じないようにするために削られており、亀裂が見つかった台車では最も薄い部分が4.7ミリにとどまっていた。川重は、台車枠の底面を削るのは行ってはいけない作業だと説明しているという。
 JR西は2007~10年に川重製の台車を303台購入。確認したところ、底面の厚さが7ミリに満たない台車が100台あり、このうち超音波による検査で傷が見つかった6台を交換した。残る94台の安全性に問題はないが、順次交換を進める方針。(2018/02/28-20:19)

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品質不良で台車亀裂=川重製、厚さ基準以下-新幹線のぞみ亀裂・JR西

新幹線のぞみの台車亀裂問題で、調査結果を公表するJR西日本の来島達夫社長(右)ら=28日午後、大阪市北区

 新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかった問題で、JR西日本は28日、製造元の川崎重工業が台車枠の製造過程で底面を削り、鋼材の厚さが基準より薄くなっていたと発表した。JR西は、台車枠に別の部品を溶接する工程でひび割れが生じ、底面の一部が薄かったため強度が保てず、大きな亀裂に進展したとみている。

新幹線で異音・異臭相次ぐ=のぞみ車両を交換-JR西

 JR西が保有する川重製の台車のうち、100台で厚さが基準未満のものが確認され、同社が交換を進めている。
 JR西によると、台車枠の底面の厚さは7ミリ以上が基準だが、別の部品を溶接する部分は大きな隙間が生じないようにするために削られており、亀裂が見つかった台車では最も薄い部分が4.7ミリにとどまっていた。川重は、台車枠の底面を削るのは行ってはいけない作業だと説明しているという。
 JR西は2007~10年に川重製の車両を303台購入。確認したところ、台車底面の厚さが7ミリに満たない車両が100台あり、このうち超音波による検査で傷が見つかった6台を交換した。残る94台の安全性に問題はないが、順次交換を進める方針。(2018/02/28-19:44)

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台車100台を交換へ、「川崎重工」禁止された底面鋼材削り亀裂に発展 JR西が会見で明かす

 新幹線のぞみの台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、JR西日本が平成19~22年に川崎重工業から購入した計303台の台車のうち、鋼材の厚さが設計時の基準に満たないものが、ほかに100台あることが28日、分かった。JR西が記者会見で明らかにした。同社は走行時に不具合が生じる恐れがあるとして今後、順次取り換える。ダイヤに影響はないという。

 JR東海も同日、所有する川重製の台車130台のうち46台で鋼材の厚さが基準を満たしておらず、今年12月末までに取り換え作業を完了させると発表した。 JR西によると、8ミリの鋼板をロの字型に成形した台車枠は加工後、鋼材の厚さが7ミリ以上あることが求められている。しかし今回亀裂が生じた台車枠底面の厚さは、最も薄い箇所で4.7ミリだった。川重は台車枠の底面に「軸バネ座」と呼ばれる部品を溶接する際、接着面をなめらかにするために鋼材を削っていたが、強度が不足する恐れがあるとして本来、禁止された作業だった。

 溶接作業時の不備で鋼材内部に割れが生じていた恐れもあり、JR西は「溶接部分を起点として亀裂が発生し、底面の強度が不足していたことで亀裂が進展したと考えられる」と結論付けた。

 会見した来島達夫社長は「メーカーと鉄道事業者が一体となって安全を担保する必要がある。メーカーには製造時の検査確認と品質保証を求め、安全を確保したい」と話した。

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規定未満、JR東海台車も=川重製の46台で

 新幹線のぞみの台車亀裂問題で、JR東海が保有する同型車両の台車でも、川崎重工業製で底面の厚さが規定に満たないものが46台あることが28日、分かった。JR東海が明らかにした。このうち1台は底面内部に傷があるという。川重が底面を削ったとみられ、JR東海は他に傷などが見つかった台車も含め計53台を年内にも取り換える方針。

〔写真特集〕新幹線の事故

 JR東海によると、現在使用している新幹線の台車のうち、川崎重工製は130台。台車の底面の板厚は7ミリ以上の規定だが、46台で7ミリを下回っていた。最も薄い台車は5.3ミリだったという。(2018/02/28-18:59)

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新幹線台車亀裂、川重が底面削り強度不足か JR西「設計と違う」

 JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が入った問題で、同社は28日、川崎重工業が2007年に台車枠を製造した際、底面の鋼材を薄く削ったことが、強度不足を引き起こし、大きな亀裂を生じさせた可能性があることを明らかにした。台車枠の最も薄い箇所は、両社が取り交わした仕様書の基準である厚さ(7ミリ)よりも薄い4.7ミリだった。

新幹線の台車に亀裂が入った問題について記者会見するJR西日本の来島達夫社長(右)(28日午後、大阪市北区)

新幹線の台車に亀裂が入った問題について記者会見するJR西日本の来島達夫社長(右)(28日午後、大阪市北区)

 同日記者会見したJR西の来島達夫社長は「鉄道の安全は車両メーカーと一体で守られる。製造時に超音波による検査を求めることなどを検討する」と説明。今後は製造段階から、車両の品質管理に関わっていく方針を明らかにした。

 JR西によると、亀裂が入った台車枠の鋼材は縦約17センチ、横16センチで、中が空洞のロの字型構造。厚さ8ミリの鋼材を使って成型後、別の部品を溶接した際に底面の一部を削ったため、加工後の厚さの基準に満たなかった。

 新幹線担当の平野賀久副社長は記者会見で「強度が保てないことは明白。設計図通りに作られていない」と指摘。川重側は鋼材を削る工程について「本来は行ってはいけない作業だった」と説明したという。

 底面の一部では、溶接時に生じたとみられる割れも見つかった。溶接部の割れを起点に、長時間かけて亀裂が進んだ可能性がある。亀裂の長さは枠の両側面約14センチに及び、残り3センチで最上部に達して台車が破断する恐れもあった。

 平野副社長は「鋼材の厚さが基準通りであれば、割れがあったとしても亀裂が早く進展することはなかったと考えている」と述べた。

 一方、川重が製造し、JR西が所有する303台の台車のうち、亀裂が生じた新幹線以外の100台で、鋼材の一部が基準未満の厚さに削り込まれていたことも分かった。100台については安全性に問題はないとしているが、順次交換を進める方針。

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日産、e-POWER搭載の新「セレナ」を発表!発売記念の写真展も開催

日産「セレナe-POWER」を発売

日産自動車は2月28日(水)、日産グローバル本社ギャラリーにて「セレナ」に電動パワートレイン「e-POWER」を搭載した「セレナ e-POWER」を発表。3月1日(木)より全国一斉発売される。

2016年に日産「ノート」に初搭載されたe-POWERは、搭載しているガソリンエンジンにより発電し、その電力を利用した100%モーターで駆動する。「セレナ e-POWER」は、アクセル通りに発進できるレスポンスのよさや加速のスムーズさなど電気自動車のような走行性能と、車速に応じたエンジン回転制御とボディの随所に施された防音対策による高い静粛性が特徴だ。発電用エンジンでの効率的な発電や優れた空力性能により、26.2km/リットル(JC08モード)の低燃費も実現している。

また、e-POWER搭載によりアクセルペダルのみで加減速の調整が行える「e-POWER Drive」の運転感覚も魅力。ペダルの踏み替えが少なく済み、加減速の多い街中やカーブが続く郊外路でも快適な運転ができ、停止直前の挙動も穏やかなため同乗者の乗り心地にも配慮されている。

また、新機能としてなるべくバッテリーだけで静かに走行する「マナーモード」や、「マナーモード」をフルに活用できるよう事前に充電しておく「チャージモード」も設定され、前述の静粛性とともに車内でも会話のしやすい環境づくりを実現している。

安全・先進機能としては、インテリジェント エマージェンシーブレーキのほか、「セレナ e-POWER XV」や「セレナ e-POWER ハイウェイスターV」にオプションで設定される高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」、移動物検知機能付きの「インテリジェント アラウンドビューモニター」、駐車支援システム「インテリジェントパーキングアシスト」なども搭載している。

デザイン面では、フロントグリルのほか、エクステリアおよびインテリアの随所にe-POWERを象徴するブルーアクセントが施されている。またエクステリアは、専用の15インチの切削アルミホイール、ルーフサイドスポイラーを新たにデザインし空力を向上。インテリアは、シフトバイワイヤー機能のシフトノブや、ブルーアクセントのイルミネーションを大型のマルチセンターコンソールトレイにあしらい、より先進的なイメージのデザインとしている。

グレードは「e-POWER X」「e-POWER XV」「e-POWER ハイウェイスター」「e-POWER ハイウェイスター V」の4種で、価格は296万8920円から340万4160円となっている。

「家族史上、最高でかけたくなる」クルマと銘打った「セレナ e-POWER」。日産グローバル本社ギャラリーでは発売を記念し、「家族史上、最高写真展」を2月28日(水)から3月14日(水)まで開催する。写真展では、SNSで集めた家族のおでかけ写真を日産の各車種とともに500点以上展示。またこの開催に合わせ、3月14日(水)までSNSで一般応募による写真コンテストも行われている。

おでかけをより快適に楽しくする新しいセレナに注目だ。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)

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新幹線台車亀裂、川重が底面削り強度不足か JR西「設計と違う」

 JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が入った問題で、同社は28日、川崎重工業が2007年に台車枠を製造した際、底面の鋼材を薄く削ったことが、強度不足を引き起こし、大きな亀裂を生じさせた可能性があることを明らかにした。台車枠の最も薄い箇所は、両社が取り交わした仕様書の基準である厚さ(7ミリ)よりも薄い4.7ミリだった。

 同日記者会見したJR西の来島達夫社長は「鉄道の安全は車両メーカーと一体で守られる。製造時に超音波による検査を求めることなどを検討する」と説明。今後は製造段階から、車両の品質管理に関わっていく方針を明らかにした。

 JR西によると、亀裂が入った台車枠の鋼材は縦約17センチ、横16センチで、中が空洞のロの字型構造。厚さ8ミリの鋼材を使って成型後、別の部品を溶接した際に底面の一部を削ったため、加工後の厚さの基準に満たなかった。

 新幹線担当の平野賀久副社長は記者会見で「強度が保てないことは明白。設計図通りに作られていない」と指摘。川重側は鋼材を削る工程について「本来は行ってはいけない作業だった」と説明したという。

 底面の一部では、溶接時に生じたとみられる割れも見つかった。溶接部の割れを起点に、長時間かけて亀裂が進んだ可能性がある。亀裂の長さは枠の両側面約14センチに及び、残り3センチで最上部に達して台車が破断する恐れもあった。

 平野副社長は「鋼材の厚さが基準通りであれば、割れがあったとしても亀裂が早く進展することはなかったと考えている」と述べた。

 一方、川重が製造し、JR西が所有する303台の台車のうち、亀裂が生じた新幹線以外の100台で、鋼材の一部が基準未満の厚さに削り込まれていたことも分かった。100台については安全性に問題はないとしているが、順次交換を進める方針。

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日産「セレナ e-POWER」3/1発売 - カスタムカー・福祉車両も発売

日産自動車は28日、ミニバン「セレナ」に電動パワートレイン「e-POWER」を搭載した「セレナ e-POWER」を3月1日に発売すると発表した。「e-POWER」は搭載しているガソリンエンジンで発電した電力を利用し、モーターの力で走行する電動パワートレインで、力強い走行性能や高い静粛性、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速まで意のままに行うことができる「e-POWER Drive」などが特徴となっている。

「セレナ e-POWER」は「セレナ」の室内の広さや使い勝手の良さ、乗り心地の快適性などはそのままに、さまざまなシーンや走行環境において、100%モーター駆動ならではの力強くレスポンスの良い加速を実現した。車速に応じたエンジン回転制御とボディの随所に防音対策を施すことにより、クラスを超えた高い静粛性も実現している。燃費性能では、発電用エンジンでの効率的な発電や優れた空力性能により、26.2km/リットル(JC08モード)の低燃費を達成した。

デザイン面では、フロントグリルをはじめ、エクステリアおよびインテリアの随所に「e-POWER」の先進性を象徴するブルーアクセントが施された。エクステリアは、専用の15インチの切削アルミホイールやルーフサイドスポイラーを新たにデザインし、空力を向上。インテリアは、シフトバイワイヤー機能のシフトノブや、ブルーアクセントのイルミネーションを大型のマルチセンターコンソールトレイにあしらい、より先進的なイメージのデザインとした。

走行性能では、「e-POWER」ならではの力強い走りや「e-POWER Drive」によるワンペダル感覚の運転を楽しめる。今回、新たな機能として、深夜遅い時間などで静かに帰宅できるようになるべくバッテリーだけで静かに走行する「マナーモード」、「マナーモード」をフルに活用できるよう事前に充電しておく「チャージモード」を設定している。

先進機能としては、高速道路の同一車線においてアクセル・ブレーキ・ステアリングのすべてを自動的に制御する「プロパイロット」を採用。インテリジェントエマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報やハイビームアシストも標準装備し、踏み間違い衝突防止アシスト(メーカーオプション)を装備することで安全運転サポート車「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」のワイドに対応する。

なお、同社関連会社であるオーテックジャパンも、「セレナ e-POWER」をベースとしたカスタムカー「AUTECH」ならびに「ステップタイプ」、福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズの「セカンドスライドアップシート」「チェアキャブ スロープタイプ」を設定し、日産の販売会社を通じて3月1日に発売する。

価格は「セレナ e-POWER」が296万8,920~340万4,160円、「セレナ e-POWER AUTECH」が382万1,040円、「セレナ ステップタイプ e-POWER」が338万6,880~366万2,280円(いずれも税込)。「セレナ セカンドスライドアップシート e-POWER」が343万9,000~369万4,000円(非課税)、「セレナ チェアキャブ スロープタイプ e-POWER 車いす1名サード仕様」が353万1,000~372万5,000円(非課税)となっている。

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日産、“家族史上、最高でかけたくなる”新型「セレナ e-POWER」発表会

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  1. 日産、“家族史上、最高でかけたくなる”新型「セレナ e-POWER」発表会  Car Watch
  2. 日産 星野専務「販売比率は4割くらいに」…セレナ e-POWER  レスポンス
  3. 「ノート」の躍進に続けるか? 日産「セレナ」に「e-POWER」が登場  マイナビニュース
  4. Full coverage
Read Again https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1108919.html

速報:まるでiPhone X ASUSが新「ZenFone 5」シリーズ発表、スナドラ845で約6万円


世界最大のモバイル関連見本市「MWC 2018」より。ASUSが新型スマートフォン「ZenFone 5」(2018)シリーズを発表しました。

「ZenFone 5」という名称のスマホが発売されるのは、2014年以来約3年半ぶり。当時は5.0インチの画面サイズが「5」の由来でしたが、今回は第5世代という意味での「5」となります。

●iPhone Xに徹底的に似せてきた新ZenFone

ASUSが今回発表した新製品は「ZenFone 5 Lite」「ZenFone 5」「ZenFone 5Z」の3機種です。

特に印象的なのが、iPhone X似のノッチを搭載した「ZenFone 5」「ZenFone 5Z」の2機種です。想像以上にiPhone Xに似ています。画面サイズはともに6.2インチで、アスペクト比は19:9。

特に最上位機の「ZenFone 5Z」は見た目だけでなく、中身でもiPhone Xに張り合います。プロセッサには、サムスンのGalaxy S9やソニーのXperia XZ2と同じクアルコムのSnapdragon 845を採用。RAM容量は8GB・6GB・4GBの3ラインナップを揃えます。ストレージ容量も最大で256GB。下り最大1.2GbpsのギガビットLTE通信にも対応します。

メインストリームの「ZenFone 5」も「ZenFone 5Z」とほぼ同じ外観。ただ、仕様はグレードダウンしており、プロセッサにSnapdragon 636を採用。RAM容量は3GBまたは4GBとなります。

ZenFone 5(2018)

ZenFone 5(2018)

両モデル共通してAIを強化。例えばカメラでは、被写体が「花」なのか「猫」なのか「雪景色」なのかといったことを認識し、適切な撮影モードに自動で切り替えてくれます。また、画面の色温度を周辺環境に応じて調節する「AI Display」などを搭載。さらに、ワンタップで本体の性能を約12%ブースト(AnTuTuベンチマークスコアで測定)できる「AI Boost」などの機能を搭載します。


iPhone Xのアニ文字的な機能「ZeniMoji」(ゼニモジ)を搭載


ノッチ部分の内訳


画面上部のノッチはiPhone X比で26%小さいとアピール

カメラはZenFone 5シリーズ共通でデュアルカメラを採用。画角120°の広角レンズと標準レンズの組み合わせで、ボケ感のある人物写真を撮影できる「ポートレートモード」も搭載します。


カメラの配置もどことなくiPhone Xを連想させる

●Snapdragon 845で6万円台の衝撃

驚くべきはその価格です。最上位機「ZenFone 5Z」の欧州価格は、Xperia XZ2やGalaxy S9と同じSnapdragon 845を採用しながら税込で479ユーロ(約6万3000円)。iPhone Xの半分近い価格で、価格発表時には会場から歓声が沸き起こりました。


コスパの高さは圧倒的

「ZenFone 5 Lite」「ZenFone 5」「ZenFone 5Z」はそれぞれ3月、4月、6月に発売予定です。

(速報につき詳細仕様や画像は加筆します)

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仮想通貨 投機に歯止めが必要だ

 円などの法定通貨とは異なり、お札や硬貨は存在せず、中央銀行という発行元もない。

 これを果たして「通貨」と呼べるのだろうか。交換業者コインチェックから580億円分が流出した仮想通貨のことだ。

 いわば値段の付いた電子データにすぎない仮想通貨は、国境を越えた送金・決済が便利に行える特性から利用が広がってきた。

 だが今や、値上がり期待で売買され乱高下する投機の対象に変質している。資金洗浄などの不正に使われることも少なくない。

 見過ごせないのが、業界の育成を優先し規制を後回しにした金融庁の責任だ。コインチェックのような業者の営業を許し、結果として相次ぐ不祥事を招いた。

 金融庁は事態を重く受け止め、仮想通貨取引の無秩序な肥大に歯止めをかける必要がある。

 国は昨年4月、仮想通貨を「支払い手段」と位置付ける改正資金決済法を施行した。同法により業者は登録制となり、顧客の財産の分別管理などが義務づけられた。

 所管する金融庁は世界に先駆けた法整備だったと説明するが、仮想通貨に拙速に「お墨付き」を与えたとのそしりはまぬかれまい。

 最大の失策は、登録申請中の交換業者に特例で営業を認める「みなし業者」制度の導入である。

 コインチェックなど安全管理に問題を抱える業者でも営業できるこの制度は改めねばならない。

 また、少ない元手で巨額の仮想通貨を売買できる証拠金取引は、利益も損失も膨らみ投機性が極めて高い。相場の意図的な操作の禁止と併せて規制が急がれる。

 海外では仮想通貨への警戒感が強まり、規制の動きが広がる。価格乱高下による金融システムへの悪影響を懸念してのことだ。

 仮想通貨の取引に国境はない。規制の見直しや運用には、当局同士の国際的な連携が不可欠だ。

 急騰・暴落する仮想通貨は、貨幣の機能の一つ「価値の保存」を果たせず、通貨とは言えない―。

 こう考える専門家は多く、むしろ株などに近い存在だと指摘する意見もある。利用者は取引にリスクが伴うことを認識してほしい。

 仮想通貨は社会に何をもたらすのか。社会はどう向き合ったらよいのか。あるべき姿について官民で議論を深めたい。

 大手銀行が価格変動のないデジタル通貨を開発する動きも出てきた。送金や決済の利便性を保ちつつ、仮想通貨を投機から切り離す試みとして注目に値する。

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情報BOX:パウエル米FRB議長議会証言の要旨

[27日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が27日に下院金融サービス委員会で行った証言の主な内容は以下の通り。

・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、経済の過熱防止とインフレ率を持続的に2%の目標に向かわせることの双方で均衡をとっていく。

・一段の緩やかな利上げが、FRBのインフレおよび雇用に関する二大目標達成において最善策。

・FOMCは経済見通しを巡る短期的リスクが概ね均衡していると判断しているが、インフレ動向を引き続き注視していく。

・最近の金融市場におけるボラティリティに関わらず、金融状況は引き続き緩和的。

・FRBは、最近の金融状況の引き締まりが経済・雇用・インフレ見通しに対する大幅な圧迫要因になっているとはみなしていない。

・FRBは、インフレ率が今年は前年比で上昇し、中期的に2%近辺で安定化すると予想している。

・昨年のインフレ低迷の背景とみられる一時的要因が再発するとは想定していない。

・インフレ率が昨年末にかけ前月比で上昇したことは、インフレ低迷が一時的要因によるものだったとの見解と一致する。

・生産性の低い伸びが、最近の賃金上昇への冷水となった公算が大きい。昨年行われた設備投資は生産性押し上げにつながる見通し。

・FRBのバランスシート正常化に向けたプロセスは円滑に進行している。

・金融政策ルールは有益と考える。

・超過準備への付利を引き続き金融政策の枠組みの柱としていくかどうかを巡る検討を近い将来再開することは想定していない。

・バランスシートは恐らく4年程度で正常とされる水準に近付く。

・現在のインフレ目標の枠組みは機能している。

・法人税減税は投資拡大につながり、生産性や賃金を押し上げる見通し。

・金融不均衡の高まりを警戒する必要がある。現時点ではそのような状況は確認していない。

・金融安定リスクは極めて小幅。

・現時点で景気後退(リセッション)リスクは確認されていない。

・バランスシート縮小プロセスの主要なパラメーターを変更する意向はほとんどない。

・12月以降、データは経済が力強さを増していることを示している。

・このところのデータでインフレは上昇するとの確信を深めている。

・個人的な経済見通しは12月以降、強まった。

・危機後に導入された政策は効果的だった。

・FRBはレバレッジド・レンディング・ガイダンスが拘束力を持たないことは容認するが、パブリックコメントを求める可能性。

・連邦政府が持続可能な財政の道筋に乗っていることは全般的に重要。

・債務上限は時宜を得た方法で引き上げていくべきもの。

・FRBの規制緩和に向けた取り組み、小規模の地銀が「中心」。

・ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)改革、FRBの最優先課題。

・景気、向こう数年間非常に底堅く推移するもよう。

・2月の市場混乱中に上場投資信託(ETF)ファンドが果たした役割をFRBが調査。

・保管・管理(カストディー)バンク支援へ、補完的レバレッジ比率微調整の意向。

・「4%前半」近辺の失業率をもって、完全雇用を達成した公算が大きい。

・FRBは2%のインフレ目標達成に強くコミットしている。

・最近の財政政策の変更によって需要が今後数年にかけ大幅に押し上げられるというのが私見だ。

・銀行の自己勘定取引などを禁じる「ボルカー・ルール」を新たな目で見直す。

・FRBが後手に回り経済が過熱すれば、利上げペースを速める必要が出てくる.

・イールドカーブは過去において、FRBが後手に回り、迅速に利上げせざるを得なかった際は問題となったが、現在はそのような状況にはない。

・しっかりと機能しているバランスシート政策変更のハードルは高いだろう。

*内容を追加して再送します。

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米年内4回の利上げ観測高まる、FRB議長議会証言受け

[27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が初の議会証言で、このところのデータでインフレ率がFRBが目標とする2%に向け上昇していくとの確信を深めたと述べたことを受け、短期金利先物相場で今年は4回の利上げが実施されるとの観測が高まった。

パウエル議長は下院金融サービス委員会で、3月に連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、個々のメンバーが昨年12月の会合以降の動向を考慮に入れ、新しい金利の道筋を示すと予想した。

世界中でも景気の底堅さがみられ、財政政策はより景気刺激的となっていると指摘した。

来月の会合では、適切な将来の利上げ軌道などに関する当局者らの新たな予想が公表される予定だ。

議会証言を受け、年内3回の利上げ予想が強まったほか、4回の確率も約3割となった。

市場関係者らは、来年の追加利上げも織り込む。

市場では今年初めての利上げは3月に実施されるとの観測に変化はない。

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「利上げ最善」 米景気「堅調に拡大」 初の議会証言

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  1. 「利上げ最善」 米景気「堅調に拡大」 初の議会証言  毎日新聞
  2. UPDATE 1-米年内4回の利上げ観測高まる、FRB議長議会証言受け  ロイター
  3. 米長期金利が上昇 FRB議長の証言で利上げ加速を意識  日本経済新聞
  4. Full coverage
Read Again https://mainichi.jp/articles/20180228/ddm/008/020/096000c

FRB、緩やかな利上げ継続へ 議長、初の議会証言

 米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は27日、半年に1度の金融政策についての議会公聴会に初めて臨んだ。トランプ政権が実現した減税による景気押し上げが見込まれるなか、パウエル氏は「さらなる緩やかな利上げが(雇用や物価の)目標達成を最も促す」との考えを示した。

 パウエル氏は下院金融サービス委員会での証言で「景気の見通しはいぜん力強い」として、米国経済の先行きに自信を示した。堅調な雇用の改善が個人消費を支え、外国の景気回復が米国の輸出を後押しすると指摘。「年2%」の目標を下回る物価上昇率については、「今年は上昇し、中期的には目標の2%近辺で安定するだろう」との見方を示した。

 FRBは今年3回の利上げを想定しており、次回3月会合で追加利上げに踏み切るとの見方が大勢だ。トランプ政権の減税や予算上限の引き上げなどで景気過熱の懸念も出ており、年4回の利上げを予想する声も出ている。

 パウエル氏は「過去数年間で米国が直面したいくつかの向かい風が追い風に変わった」としたうえで、「特に財政政策はより景気を刺激するものとなり、米国の輸出に対する外国の需要はより堅調な道筋にある」と指摘。「景気の過熱を避け、物価上昇率を持続的に2%に近づけるようバランスをとり続けていく」との考えを示した。

 パウエル氏就任直後の2月初旬、1月の雇用統計で賃金の伸びが約9年ぶりの高水準となったことで、利上げペースが速まるとの観測から株価の急落につながった。パウエル氏は「最近の変動にもかかわらず、金融環境はいぜん緩和的だ」としたうえで、「現時点では、景気や雇用、物価の先行きに大きな重しになるとは考えていない」と指摘した。(ワシントン=五十嵐大介

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米、3月利上げに前向き パウエルFRB議長が初の議会証言

 【ワシントン=塩原永久】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は27日、下院金融委員会で就任後初めての議会証言に臨んだ。足元の力強い景気を踏まえ「政策金利のさらなる段階的な引き上げ」を進める方針を表明。今後の金融政策の判断で「景気過熱の回避と安定的な物価目標達成の両立」を目指すとして、3月の利上げにも前向きな姿勢を示した。

 パウエル氏は景気が「堅調に拡大している」と評価し、政権が打ち出した積極的な財政支出の方針が「より景気を刺激する」と指摘。景気過熱の可能性に警戒感をにじませており、3月の金融政策の決定会合で利上げを決めるとの見方が市場で強まりそうだ。

 目標の2%を下回っている物価上昇率について、企業景況感や個人所得の改善が続く中で「今年上向く」と明言。物価の先行きに影響する賃金上昇が加速する可能性にも言及した。

 今月上旬の米株価下落に関連し、金融市場は「なお緩和的だ」と指摘。金融環境の変化が「経済活動の見通しに大きな重しとなっていない」とし、利上げペースを遅らせるような事態ではないとの認識を示した。

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パウエルFRB議長:漸進的な利上げ継続へ-成長見通し力強い

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  1. パウエルFRB議長:漸進的な利上げ継続へ-成長見通し力強い  ブルームバーグ
  2. パウエルFRB議長、段階的な利上げ路線確認 初の議会証言  ロイター
  3. 米、3月利上げに前向き パウエルFRB議長が初の議会証言  産経ニュース
  4. FRB新議長「さらなる利上げ最善」 株安は静観  日本経済新聞
  5. Full coverage
Read Again https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-27/P4T9SO6S972801

JR渋谷・品川駅工事で一部運休 5、6月に一時

 JR東日本は27日、渋谷駅と品川駅の改良工事に伴い、一部路線を5~6月に運休すると発表した。

 渋谷駅工事では、埼京線と湘南新宿ラインの大崎―新宿間が、5月26日始発~27日午後10時ごろと、6月2日始発~3日午後10時ごろに運休し、両駅での折り返し運転になる。運休区間と並行して走る山手線は通常運行する。

 品川駅工事では京浜東北線の品川―上野間が6月17日始発~午前10時40分ごろ、上野東京ラインの東京―品川間が同日始発~午前7時40分ごろ運休し、各駅で折り返し運転する。並行する山手線は通常運行となる。

 渋谷駅では駅周辺の再開発とあわせ、現在離れた位置にある埼京線と山手線のホームを並列にするための工事を実施。品川駅では、品川新駅(仮称)建設を含むエリア再開発の工事が進んでいる。(千葉雄高)

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2018年2月27日火曜日

取引先に「協力金」要請

アマゾン、物流費上昇で

2018年2月27日 午後11時15分

 米インターネット通販大手のアマゾン・コムが食品メーカーなど日本の取引先企業に対し、同社の通販サイトを通じた売り上げの数%を「協力金」として支払うよう要請していることが27日、関係者への取材で分かった。人手不足を背景に物流費が上昇しており、コストの分担を求める狙いがあるとみられる。

 一方的な要求と受け止め反発する取引先も出ているが、ネット通販の浸透でアマゾンは販路として無視できない存在になっており、難しい判断を迫られそうだ。

 関係者によると、アマゾン側は昨年11月ごろから取引先に説明を始めた。販売額の5%を提示されたケースもある。

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厚労省、働き方改革法案の提出を3月後半で検討へ 不適切データ新たに121件

 厚生労働省は27日、裁量労働制に関する調査データに不備があった問題を受けて、働き方改革関連法案の国会提出を当初より大幅に延期し、3月後半を目指す方向で検討に入った。一方、厚労省は27日の自民党厚生労働部会で、調査データに関し、異常な数値が新たに121件見つかったことを明らかにした。当時、データのチェックなどを行った外部企業への指示が不十分だったことも認めた。

 問題になっているのは「平成25年度労働時間等総合実態調査」。働き方改革関連法案をめぐっては、厚労省は当初、2月後半に国会に提出する予定だった。しかし、データ問題が衆院予算委員会で野党の格好の追及材料となり、自民党からも批判が相次ぎ、与党の事前審査が中断していた。

 加藤勝信厚労相は27日の記者会見で「(調査した事業所)1万件の全てのデータをチェックする」と明言した。政府高官は同日、データの精査を最優先に取り組むべきだとの考えを示した。厚労省はデータの精査結果の公表に合わせて法案を提出する予定だ。

 また、自民党厚労部会で明らかになった121件は、裁量労働制の労働時間が1日4時間以下となり、極端に短かった。

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アマゾン、取引先に協力金支払いを要請

2018年2月27日 午後10時43分

 米アマゾン・コムが食品メーカーなど日本の取引先に対し、同社の通販サイトを通じた売り上げの数%を「協力金」として支払うよう要請していることが27日、関係者への取材で分かった。物流コストの分担を求めたとみられる。

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コインチェック取引停止、新たに132人が提訴 2億円超分払い戻しなど求める 東京地裁

 約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が交換業者コインチェック(東京)から流出し、顧客が仮想通貨の払い戻しを求めた訴訟で、新たに132人が27日、口座に預けていた計約2億2800万円分の仮想通貨の払い戻しなどを求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴訟ではすでに顧客5人と法人2社が、計12種類の仮想通貨そのものの払い戻しを求める訴訟を地裁に提起。この顧客の弁護団が、132人が預けた13種類の通貨の払い戻しや、出金停止中に生じた通貨の値下がりに伴う損害額、取引ができないことへの慰謝料各10万円などを、同社や和田晃一良社長らに求めて追加提訴した。

 また別の弁護団も27日、顧客5人が預けた仮想通貨計約3400万円分の払い戻しなどを求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。提起は26日。記者会見した原告の20代女性は「せめて仮想通貨を売却し、日本円で引き出したいが、それすらさせてくれない。コインチェックへの不信感から提訴した」と語った。

 コインチェックの広報担当者は「裁判の有無や内容についてお答えしていない」としている。

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レクサス、新型コンパクトクロスオーバー『UX』のデザイン公開…ジュネーブモーターショー2018

レクサスは、3月6日から18日までスイスで開催される「ジュネーブモーターショー2018」に出展する、新型コンパクトクロスオーバー『UX』のデザインを公開した。

レクサスは2016年のパリモーターショーで次世代小型クロスオーバー「UXコンセプト」を公開、翌年のジュネーブモーターショーで同モデルの市販化を公表。2月20日に公式サイトでティザー画像としてリアビューのみを公開している。

今回、タフな力強さを強調する厚みのあるボディや、俊敏な走りを想起させる張り出したフェンダーなど、大胆かつ洗練されたエクステリアを披露した。インテリアは、安心して運転できるコクピットと、視覚的な開放感で人とクルマの一体感を強調。また、高剛性かつ低重心な新プラットフォームを採用し、クロスオーバーらしいシルエットを強調しながら、優れた操舵応答性・操縦安定性を実現するとしている。

なお詳細は、現地時間3月6日10時(日本時間18時)に開始予定のプレスカンファレンスで明らかとなる。

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レクサス、新型コンパクトクロスオーバー『UX』のデザイン公開…ジュネーブモーターショー2018

レクサスは、3月6日から18日までスイスで開催される「ジュネーブモーターショー2018」に出展する、新型コンパクトクロスオーバー『UX』のデザインを公開した。

レクサスは2016年のパリモーターショーで次世代小型クロスオーバー「UXコンセプト」を公開、翌年のジュネーブモーターショーで同モデルの市販化を公表。2月20日に公式サイトでティザー画像としてリアビューのみを公開している。

今回、タフな力強さを強調する厚みのあるボディや、俊敏な走りを想起させる張り出したフェンダーなど、大胆かつ洗練されたエクステリアを披露した。インテリアは、安心して運転できるコクピットと、視覚的な開放感で人とクルマの一体感を強調。また、高剛性かつ低重心な新プラットフォームを採用し、クロスオーバーらしいシルエットを強調しながら、優れた操舵応答性・操縦安定性を実現するとしている。

なお詳細は、現地時間3月6日10時(日本時間18時)に開始予定のプレスカンファレンスで明らかとなる。

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日本人が働きたい企業ランキング パナソニックが技術を評価され1位に

 人材サービス会社「ランスタッド」が27日、日本人が働きたい企業のランキングを発表した。1位は、パナソニックだった。革新的な技術が評価されたという。共同通信が報じた。

 2位はトヨタ自動車、3位は日清食品ホールディングス。業績好調なソニーは、4位だった。

働きたい企業1位はパナ 革新的技術で高評価(共同通信)

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働きたい企業1位はパナ 革新的技術で高評価

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  1. 働きたい企業1位はパナ 革新的技術で高評価  BIGLOBEニュース
  2. 日本人が働きたい企業ランキング パナソニックが技術を評価され1位に  livedoor
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情報収集衛星「光学6号機」の打ち上げ成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業とは27日午後1時34分、政府の情報収集衛星「光学6号機」を載せたH2Aロケット38号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。衛星は予定軌道に入り、打ち上げは成功した。打ち上げは当初25日の予定だったが、悪天候のため2回延期されていた。

情報収集衛星は宇宙から地上を監視する衛星で、内閣衛星情報センターが運用を担当している。可視光で地表面を撮影する光学衛星と夜間や悪天候でも撮影できるレーダー衛星がある。

関係者によると、現在、光学衛星2基と、レーダー衛星3基、その予備機1基の計6基が運用されており、光学衛星である光学6号機の運用が開始されれば7基体制になる。

政府は北朝鮮のミサイル発射監視のほか、自然災害の状況把握の必要性が増しているとして15年12月の宇宙開発戦略本部(本部長・安倍晋三首相)で、将来光学衛星とレーダー衛星合わせて10基体制にする方針を決めている。4基でも地上のどこでも1日1回撮影可能だが、10基になると特定の場所を狙う撮影チャンスが一気に増えるとされている。

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ミクシィ新社長、「モンスト」の木村氏 森田氏は退任

 ミクシィは27日、取締役の木村弘毅氏(42)が社長に就任する人事を発表した。6月に開催予定の株主総会後に正式に就任する。森田仁基社長(41)は任期満了で退任する。ミクシィでは1月、チケット2次流通サイトを運営する子会社の元社長が書類送検されており、森田氏の退任は引責の意味合いもある。

ミクシィの社長に就任する木村弘毅氏

ミクシィの社長に就任する木村弘毅氏

 チケット2次流通サイト「チケットキャンプ」を運営するフンザ(東京・渋谷)で高額の転売が問題となり、同社の元社長と転売業者が詐欺の疑いで書類送検された。ミクシィは2017年12月にチケットキャンプのサービスを5月に終了すると発表。森田氏も月額報酬全額を6カ月間自主返納している。

 ミクシィはスマートフォン(スマホ)向けゲーム「モンスターストライク」が売上高の大半を占める。2014年に就任した森田氏はモンスト依存を脱却するため、15年にフンザを買収し成長の柱と位置づけていたが、高額転売問題で頓挫した。

 木村氏はモンストの初代プロデューサーで「生みの親」と呼ばれている。木村氏を社長に据えてエンターテインメント事業を強化する。

 木村 弘毅氏(きむら・こうき)02年都立大(現首都大)工中退、03年モバイルプロダクション入社。08年ミクシィ入社、14年執行役員。15年取締役、17年エックスフラッグ事業本部長。東京都出身。42歳

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仮想通貨で資金調達規制 海外で詐欺まがいの企業も トラブル発生リスク高まる

 金融庁が「新規仮想通貨公開(ICO)」に神経をとがらせるのは、日本でも「詐欺まがい」の資金調達をもくろむ企業がいるとみているためだ。海外では金融当局から問題があると判断されたICOが差し止められる事例も出ており、日本でも同様のトラブルの発生リスクが高まっているとみられる。巨額の仮想通貨「NEM(ネム)」が交換業者コインチェック(東京)から流出して1カ月。いまだ実態は判明せず、仮想通貨をめぐる規制機運は高まっている。

 数週間から3カ月程度で資金調達できるICOは、準備に数年かかる証券取引所での新規株式公開(IPO)より手軽でスピーディーにお金を集められる。改正資金決済法などに基づく審査・認可が必要となる場合もあるが、IPOの審査より緩いため、投資家のリスクは大きくなる。金融庁関係者によると、「ICOの審査にあたり、中身のない事業計画書に弁護士の意見書をつけて、それらしく出してくる詐欺まがいの企業もいる」という。

 制度そのものにも課題があるとされる。ICOで発行される仮想通貨はIPOによる株式と異なり、購入しても議決権を得られない。このため、投資家は経営をチェックできず、計画倒れになっても責任追及は難しい。大和総研の矢作大祐氏は「IPOの審査に落ちた企業がICOを頼るケースもある。情報公開に基準を設けるなど整備が必要だ」と語る。

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トヨタ、発進用ギヤ世界初採用のCVTなどTNGA技術で開発された新型パワートレーン技術説明会

発進用ギヤを世界初採用した「Direct Shift-CVT」

 トヨタ自動車は2月26日、2021年までに19機種37バリエーションの展開を予定する「TNGA(Toyota New Global Architecture)で一新した新開発パワートレーン」のうち、CVT、6速MT、2.0リッター直噴エンジン、2.0リッターTHS IIと、新たに3機種8バリエーションを今後展開していくことが明らかにされた4WDシステムについて新技術を発表。同日に東京本社で説明会を実施した。

 説明会ではトヨタ自動車 パワートレーンカンパニー パワートレーン製品企画部 チーフエンジニアの山形光正氏がプレゼンテーションを実施。新技術についての解説に先立ち、2017年1月からスタートしたパワートレーンカンパニーにおけるチーフエンジニア制度について紹介した。

トヨタ自動車株式会社 パワートレーンカンパニー パワートレーン製品企画部 チーフエンジニア 山形光正氏
2017年1月からパワートレーンカンパニーでもチーフエンジニア制度を導入

 これまでトヨタでは、車両開発でリーダーシップを発揮するチーフエンジニアというポジションを用意しており、一方でパワートレーンでは、エンジンやトランスミッションといったユニット単位のリーダーが開発を主導してきた。しかし、変化が激しくなってきているパワーユニット開発にはユニット単位での対応では不十分であるとの考えから、パワートレーンカンパニーでもチーフエンジニア制度を設けることになったという。

 これにより、開発段階の初期からエンジン、トランスミッション、ドライブラインまでバランスよくトータルで作り上げて商品力の強化を図ることが可能になり、商品を販売する世界各地域の規制動向、商品ニーズの変化などに迅速に対応できるようになると山形氏は語る。

 また、これまでにも紹介されてきた、2050年までに2010年比で新車によるCO2排出量を90%削減し、グローバル工場CO2排出ゼロなどを目指す「トヨタ環境チャレンジ2050」の取り組みについて改めて説明。トヨタでは2030年に新車販売の10%をEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)にするほか、EVやFCVに加えてハイブリッドカー、PHV(プラグインハイブリッドカー)など、モーターとバッテリーを搭載する「電動車」で全体の50%を占める計画を進めているが、山形氏は「一方では、2030年になっても90%の車両に内燃機関が搭載されることを意味します」と解説。エンジンやトランスミッションを進化させ続けていくこともCO2排出量の削減に大きく資すると語った。

 トヨタの基本スタンスとしては、「省エネルギー」「燃料多様化への対応」「エコカーは普及してこそ環境に貢献する」という3つの要素と同時に、「クルマの楽しさを追求する」ことを両立させることが重要だと考えているとしたほか、生産効率の向上によってユーザーニーズの多様化に対応し、世界各地のユーザーにすばやく商品提供することも目指してると山形氏は説明。このために加工や組み付けの基準を統一して異なる機種を高速でフレキシブルに生産できるラインを開発し、世界各地の生産ラインで仕様を統一してグローバル展開の迅速化を推し進めているという。

 このほかにも開発効率を高めるため、従来はクルマごとのニーズや特性に合わせて選択してきたパワートレーンのデバイスや構造を、TNGAでの開発ではプラットフォームとパワートレーンの刷新を同期。エンジンの燃焼室やシリンダーの設計を統一して、気筒容積と気筒数の組み合わせでエンジンバリエーションを構成するモジュール化を採用。これによってエンジンの開発種類数が約40%削減となり、開発の効率化、生産性能の向上が実現されていると山形氏は明らかにした。

 この結果として、2017年から2021年までの5年という期間に、パワートレーンで19機種37バリエーションを一気に導入。すでに複数の新規パワートレーンが市販化されているとした。

4WDの新統合制御「AIM(AWD Integrated Management:エイム)」

 最後に紹介された新しい4WDシステムは、前出のように今後3機種8バリエーションを展開していくことを明言。山形氏は近年のSUV人気によって4WDの市場は今後もさらに拡大する傾向にあると語り、「トヨタの4WD車は長い歴史の中で最も多くのお客さまにご愛用されております」と強調。今後トヨタはオンロードにおける旋回性能、オフロードでの悪路走破性能を高め、4WDシステムの損失低減にも取り組んでいくとコメントした。

 新たに紹介された新型4WDシステムは、コンベンショナルなガソリンエンジン車向けの「Dynamic Torque Vectoring AWD」と、ハイブリッドモデル向けの新型「E-Four」の2種類。Dynamic Torque Vectoring AWDでは高い燃費性能と優れた走破性の両立をテーマに、走行状況に応じて後輪のトルク配分を左右独立制御する「トルクベクタリング機構」、前後輪の車輪軸に「ラチェット式ドグクラッチ」を世界初採用し、2WD走行時に後輪に動力を伝達させる駆動系の回転を停止させて損失を80%に低減して燃費を高める「ディスコネクト機構」を搭載。さらに4WDによる走行性を引き上げるため、4WDとエンジン、トランスミッション、ブレーキを組み合わせて制御する新統合制御「AIM(AWD Integrated Management:エイム)」を採用。オフロード、オンロードの両方で優れた操縦安定性を発揮するという。

 また、新型E-Fourではモーター駆動となる後輪のトルクを1.3倍に拡大。より広範囲に前後の駆動力配分がコントロール可能になり、Dynamic Torque Vectoring AWDと同じくAIMによる制御を加えることで、高い走破性と操縦安定性を実現する。

 今後、TNGAによる新しい4WDシステムは、2023年までに4WD車全体の約70%、28車種に拡大する計画になっている。

 プレゼンテーションの最後に山形氏は「我々は今、新世代のパワートレーンを開発しています。それは次のステップである『トヨタ環境チャレンジ2050』を達成するためであり、それぞれに地域のさまざまなニーズに迅速にお応えするためであります。そしてそれらは全て、お客さまの笑顔のためです。今後も環境への貢献とクルマの楽しさの追求を高い次元で両立していきます」とコメントして締めくくった。

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2018年2月26日月曜日

ソニー、フラッグシップモデル「Xperia XZ2/XZ2 Compact」発表

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、バルセロナで開催中のMobile World Congress(MWC) 2018でプレスカンファレンスを開催し、Xperiaの新モデル「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」を発表した。Bluetoothヘッドセットの「Xperia Ear Duo」と「SBH90C」などもあわせて発表されている。各製品の発売時期や価格は未定。

Xperia XZ2
Xperia XZ2 Compact

 Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactは、最新のフラッグシップとなる兄弟モデル。昨今のトレンドであるウルトラワイドディスプレイを搭載し、画面アスペクト比は両モデルともに18:9となっている。ディスプレイサイズはXZ2が5.7インチ、XZ2 Compactが5.0インチ。いずれも解像度は2160×1080ピクセルの、TRILUMINOSディスプレイ。どちらもHDR表示に対応している。

 デザイン面では背面に曲面パネルが採用され、従来のXperiaシリーズの直線的な背面デザインとは印象が異なっている。背面パネルの素材は、Xperia XZ2が光沢仕上げのガラス、Xperia XZ2 Compactがややマットな仕上げのポリカーボネイトとなっている。背面パネルの中央に搭載されている指紋認証センサは、指が自然に届きやすい位置にデザインされており、ボディ下端からの距離はXperia XZ2とXperia XZ2 Compactで同じになっている。

 どちらの機種もチップセットにはクアルコムのSnapdragon 845を搭載。IP65/IP68の防水防塵仕様に対応し、指紋認証センサーは背面中央に搭載する。

 両機種ともにカメラ機能が強化されており、1920万画素のMotion Eyeカメラシステムを搭載し、スマートフォンとしては世界初となる、HLG(Hybrid Log Gamma)フォーマットによる4K HDRビデオに対応している。プロ向け機器以外での4K HDRビデオの撮影は、一部のハイエンドモデルのビデオカメラやスチルカメラが対応するのみで、コンシューマデバイスとしては珍しい機能となっている。

 また、960fpsのスロー映像をフルHDで撮影できるようになった。人物の顔などを多方面から撮影することで立体モデルを取り込む「3Dクリエーター」機能も強化され、インカメラでの撮影も可能になっている。また、Xperia XZ2は音響面でもシリーズ最大音量のフロントスピーカーを搭載し、出力する音に合わせて本体が振動するダイナミックバイブレーションシステムを搭載する。

 Xperia XZ2の大きさは153×72×11.1mm、重さが198g、ボディカラーは、Xperia XZ2。ボディカラーはリキッドブラック、リキッドシルバー、ディープグリーン、アッシュピンクの4色展開。

 Xperia XZ2 Compactの大きさは135×65×12.1mm、重さが168g。ボディカラーはブラック、ホワイトシルバー、モスグリーン、コーラルピンクの4色展開となる。

XZ2の正面
XZ2の背面
Xperia XZ2 CompactとXperia XZ2
Xperia XZ2 Compact
Xperia XZ2

左右分離型でオープンイヤーのヘッドセット「Xperia Ear Duo」

Xperia Ear Duo(ブラック)
Xperia Ear Duo(ゴールド)
Xperia Ear Duoの装着イメージ

 Xperia Ear Duoは左右分離型のステレオヘッドセット。昨年のMWCで公開されたコンセプトモデルの製品版となる。通常のイヤホンと異なり、耳穴に挿入する部分がリング状になっており、耳穴を塞がず、周囲の音をそのまま聞きながら音楽再生や通話が可能。本体は耳たぶの後ろに隠れるようにデザインされているため、前から見ると装着しているのが目立たないようになっている。装着したまま日常生活を送るような使い方が想定されている。

 Androidで利用する場合、ソニーの音声アシスタント機能とも連携し、装着したときに天気予報やスケジュールなどを読み上げたり、メッセージを受信したときに読み上げ、音声で返信したりするといった機能を利用できる。ジェスチャー操作にも対応しており、音楽再生中は首を左右に振ることで曲送り、通話着信時は頷くことで受話といった操作が可能。

 本体側面はタッチパネルで、動作のカスタマイズもでき、たとえばタッチすると音声アシスタント機能を起動する、といったことが可能。一方で、ジェスチャー操作をカスタマイズすることはできない。

 なお、GoogleアシスタントやSiriといった音声アシスタントをハンズフリーで起動することはできない。これは「OK Google」や「Hey Siri」などのウェイクアップワードを常時待受することができないという、ハードウェア・バッテリー的な制約によるもの。ジェスチャー操作で音声アシスタントを起動するというような機能は、仕組み上は実装可能だが、アップデートなどで提供するかどうかは未定とのこと。

 音を出力するダイナミックドライバはメインのボディ部分にあり、耳に入る部分までは音導管となっている。マイクは本体側に左右それぞれ2つずつ搭載され、4つでアレイマイクを形成し、指向性を持たせることで騒音下などでも音声認識の精度を向上させている。

 なお、音導管が耳の下を通っているのは、上を通すよりも耳形状の個人差の影響が少ないことと、メガネと干渉しないことなどが理由となっている。

 耳たぶの後ろにくる本体のサイズは59.6×17.5×10.2mm。全体の重さは左右ともに10.6g。イヤピースは複数のサイズから付け替えできるが、本体のサイズは1種類のみ。

 Android 5.0以降であれば、Xperiaでなくても通知読み上げなどの音声アシスタント機能を利用できる。通知読み上げなどの機能に制限があるが、iOS 10以降のiPhoneでも利用できる(iPadは非対応)。音声コーデックはSBCとAACに対応。ブラックとゴールドの2モデルが用意される。

 充電は付属の充電ケースを用いる。充電ケースは厚さ25mm、直径89mmの円盤状で、USB Type-Cケーブルで充電し、740mAhのバッテリが内蔵され、外出先などで本体を充電できる。ヘッドセット本体内のバッテリは左右ともに56mAh。

 本体のみで通話が2.5時間、音楽再生は4時間、待受は22時間が可能。音楽再生や各種通知読み上げが1日1時間程度ならば、就寝時以外はほぼ装着し続けられるようなバッテリー持続時間となっている。

やや前から見ると耳たぶに隠れて目立たなくなる
音導管は剛体でユーザーが自由に曲げたりはできない
少し後ろから見たときにやや目立つが、耳たぶの形状にもよる
付属の充電ケース

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