[ニューヨーク 22日 ロイター] - ニューヨーク外為市場は、ドルが主要6通貨バスケットに対し下落。前週付けた3年ぶり安値からの回復ペースが失速した。一方、円は対ドルで急伸。ボラティリティーが高まる中、逃避先として投資妙味が増している。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.31%安の89.724。前日は、1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて追加利上げ観測が高まり、ドル指数は0.3%上昇した。前日までの3営業日で前週末につけた88.253から約2%上昇していた。
シリコン・バレー銀行のシニア為替トレーダー、ミン・トゥラング氏は「好材料はかなり存在していると言える。FOMC議事要旨を手掛かりにポジションを再調整するには悪い時期ではないだろう」と語った。
クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、米国債利回りが幾分低下したこともドル売りを誘った可能性があると指摘した。
ドル/円JPY=は1.04%安の106.64円。
ユーロ/ドルEUR=は0.42%高の1.2333ドル。欧州中央銀行(ECB)が同日公表した1月25日の理事会の議事要旨では、インフレ率が目標水準に上昇するとの確信が強まっているとしても、政策の正常化の伝達スタンスを変更するのは時期尚早との考えが示されていたことが分かった。
ポンドも対ドルで0.29%上昇し、1週間ぶり安値から戻した。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉の行方を巡る懸念は根強く、ポンドの下押し圧力となっている。
ドル/円 NY終値 106.74/106.77
始値 107.26
高値 107.36
安値 106.60
ユーロ/ドル NY終値 1.2329/1.2333
始値 1.2284
高値 1.2352
安値 1.2265
表はロイターデータに基づいています
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