【ソウル=鈴木壮太郎】世界貿易機関(WTO)が福島県などの水産物の輸入禁止措置を続ける韓国に是正を勧告したことについて、韓国政府は23日、不服として上訴すると発表した。韓国政府もかねて自らの主張の旗色が悪いと認識しており、政府内には上訴への慎重論もあった。だが、「食の安全」に敏感な世論を盾に、上訴強行に踏み切る格好だ。
韓国は2013年9月から日本のすべての水産物の輸入を禁じ、流通・外食業界は調達ルートを切り替えた。ロッテ百貨店の場合、サンマ、サケはノルウェー産、タラをロシア産、ホヤは国産にそれぞれ変更した。
ある流通関係者は「韓国の消費者は原発事故による日本産水産物への懸念が根強い」と指摘する。WTOの紛争手続きが終わり、日本の水産物の輸入が解禁されても「販売を再開するかは消費者の反応次第」と慎重姿勢を崩していない。
Read Again https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27306490T20C18A2FF8000/
0 件のコメント:
コメントを投稿