新幹線のぞみの台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、JR西日本が平成19~22年に川崎重工業から購入した計303台の台車のうち、鋼材の厚さが設計時の基準に満たないものが、ほかに100台あることが28日、分かった。JR西が記者会見で明らかにした。同社は走行時に不具合が生じる恐れがあるとして今後、順次取り換える。ダイヤに影響はないという。
JR東海も同日、所有する川重製の台車130台のうち46台で鋼材の厚さが基準を満たしておらず、今年12月末までに取り換え作業を完了させると発表した。 JR西によると、8ミリの鋼板をロの字型に成形した台車枠は加工後、鋼材の厚さが7ミリ以上あることが求められている。しかし今回亀裂が生じた台車枠底面の厚さは、最も薄い箇所で4.7ミリだった。川重は台車枠の底面に「軸バネ座」と呼ばれる部品を溶接する際、接着面をなめらかにするために鋼材を削っていたが、強度が不足する恐れがあるとして本来、禁止された作業だった。
溶接作業時の不備で鋼材内部に割れが生じていた恐れもあり、JR西は「溶接部分を起点として亀裂が発生し、底面の強度が不足していたことで亀裂が進展したと考えられる」と結論付けた。
会見した来島達夫社長は「メーカーと鉄道事業者が一体となって安全を担保する必要がある。メーカーには製造時の検査確認と品質保証を求め、安全を確保したい」と話した。
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