【ワシントン=塩原永久】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は27日、下院金融委員会で就任後初めての議会証言に臨んだ。足元の力強い景気を踏まえ「政策金利のさらなる段階的な引き上げ」を進める方針を表明。今後の金融政策の判断で「景気過熱の回避と安定的な物価目標達成の両立」を目指すとして、3月の利上げにも前向きな姿勢を示した。
パウエル氏は景気が「堅調に拡大している」と評価し、政権が打ち出した積極的な財政支出の方針が「より景気を刺激する」と指摘。景気過熱の可能性に警戒感をにじませており、3月の金融政策の決定会合で利上げを決めるとの見方が市場で強まりそうだ。
目標の2%を下回っている物価上昇率について、企業景況感や個人所得の改善が続く中で「今年上向く」と明言。物価の先行きに影響する賃金上昇が加速する可能性にも言及した。
今月上旬の米株価下落に関連し、金融市場は「なお緩和的だ」と指摘。金融環境の変化が「経済活動の見通しに大きな重しとなっていない」とし、利上げペースを遅らせるような事態ではないとの認識を示した。
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