みずほ証券は27日、システム障害でサービスを停止していた個人向けインターネット取引について、28日午前6時の再開を目指すと明らかにした。27日夜に記者会見した金森裕三常務取締役は「このような事態を重く受け止めており、心よりおわび申しあげる」と謝罪した。
みずほ証券では26日早朝からオンライン取引「ネット倶楽部」に利用者がログインできない事態が発生した。カードを利用した提携銀行への出入金もできなくなった。27日も終日続き、2営業日にわたってサービスを停止していた。
今回影響を受けた顧客からの注文はおよそ1万件。そのうち約1200件が本来は約定する可能性の高い注文だったという。みずほ証券は想定される約定価格で処理し直しており、実際に注文を執行する時点との差額は自社が負担するという。
システム障害が起きた原因は個人向け業務システムと運営管理サーバーのあいだで起きた通信障害だ。23~24日にかけて実施したサーバーの更新で設定ミスがあり、顧客や商品情報をつなぐネットワークに不具合が発生、取引所へ注文を送れなくなった。
ネットが使えなくなった顧客からの株式や投資信託などの売買注文は、電話や店舗での対応を続けてきた。コールセンターのオペレーターについては通常200人弱のところを50人ほど増員して対応している。
みずほフィナンシャルグループでは2019年度上期にかけて、銀行や信託などの入出金や口座管理を担う次期勘定系システムへの移行を計画。6月上旬に1回目の作業に着手したばかり。傘下企業としてシステム障害を起こした経営責任については「まずは原因究明を優先し、再発防止を徹底することで責任を果たしたい」(金森常務)と説明した。
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