2018年6月27日水曜日

東証大引け 反落、原油高やアジア株安を嫌気 景気敏感株に売り

 27日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比70円23銭(0.31%)安の2万2271円77銭で終えた。1日以来ほぼ4週ぶりの安値水準。米イラン関係の悪化や、原油高による企業の原燃料コストの増加を嫌気した売りが出た。米中貿易摩擦への警戒感から中国・上海株や香港株が下げたのも重荷だった。運輸関連株のほか、機械や非鉄金属など景気敏感株が売られた。

 トランプ米政権が世界各国にイラン産原油の輸入停止を要請したことが明らかになり、両国の関係悪化による地政学リスクの高まりを警戒する投資家が増えた。

 燃料高で採算が悪化するとの見方から空運や海運株が下げた。中国株の下落が続いたのを受け、中国景気の影響を受けやすい機械や非鉄、鉄鋼株も軟調だった。円の対ドル相場が1ドル=109円台後半に下げ渋ったのも輸出関連株の一角に売りを促し、日経平均の下げ幅は100円を超える場面があった。

 半面、相場の動きに逆らって「逆張り」で売買する個人投資家から中小型株に押し目買いが入り、相場を下支えした。

 JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比18.84ポイント(0.12%)安の1万5332.01。東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸し、0.38ポイント(0.02%)高の1731.45で終えた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆2300億円と低水準だった。売買高は13億6713万株。東証1部の値下がり銘柄数は801と全体の約4割にとどまった。中小型株が買われたため、値上がりは1208と多かった。変わらずは72。

 キヤノンJTブリヂストンが配当権利落ちで下げた。コンコルディ三菱ケミHD(4188)が安い。一方、経営統合で合意したと伝わった昭和シェル出光興産が大幅に上昇。新作ゲームを発表したガンホーの上げも目立った。株主総会を開いた東芝は上昇した。イオンとJXTGが買われた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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