めちゃくちゃガジェッティーな1台。
グローバルから遅れること1カ月。HTCのフラッグシップスマホ「HTC U12+」が国内でも発表されました。発表会ではわずかな時間でしたが、端末に触れることができたので、早速ハンズオンをお届けします。
スペックが盛り盛りなのは言うまでもなく、エッジの効いたプロダクトデザインに、進化した「エッジ・センス」を搭載するHTC U12+。そこには、単なるハイスペックなスマホ以上の魅力がありましたよ。
デザインだけで買えるスマホって、このご時世めずらしい
見てくださいこれ。これは惚れるよ。惚れる! これがカッコいいってやつだな、うん!
内部が透けて見えるメカメカしさに男の子としてはテンションダダ上がりです。会場で「うわ、カッコいい」「すげえカッコいい!」を連呼するカッコイイマシーンのようになってしまいました。
HTC U12+は背面にスケルトンのガラスパネルに搭載。これは完全にスケルトンじゃなくて、指紋センサーやカメラ周りを中心に透過して見えているのです。最高にクール。このデザインだけでこの端末を選ぶ理由になると思います。
カラーはこれだけじゃなくて、「セラミック ブラック」「フレーム レッド」を合わせた計3種。前モデルのU11から受け継ぐ「リキッドサーフェス」デザインは、液体の動きが感じられるピカピカというより、ビカビカなデザイン。光の当たる角度によってさまざまな表情を見せてくれます。
しかしなにより、「トランスルーセント ブルー」の半透明の自己主張が素晴らしい。逆に、要らぬお世話かもしれませんけど、このカラー以外の売れ行きが心配です。
操っている感がアップ
では中身にいきましょう。
HTCと言えば、端末をぎゅっと握って操作する「エッジ・センス」機能。前モデルのHTC U11から搭載された機能で、HTC U12+では「エッジ・センス2」へとバージョンアップ。これまでの「握る」だけではなく、「持つ」や「ダブルタップ」といった動作が加わっています。しかも、これらの各動作に、何をするかをカスタマイズできるんです。
個人的にはこのランチャーの呼び出しが「端末を操っている」感があってすごく好き。
また、この他にも、カメラを起動したり、スクリーンショットを撮ったり、画面を左右に寄せたり、ホームメニューを呼び出したりなどなど。U11よりもかなり柔軟に設定変更できるようになってました。
与えられたものをそのまま使うんじゃなくて、自分好みにカスタマイズしてからがスタート! そういったオレ流に染める過程も含めて、いじるのが楽しそう。
また、触覚へのアプローチはエッジ・センス2だけではなく、物理的なボタンも排除しています。パワーキー、音量キーは感圧センサーで、エッジセンスは、感圧と超音波のハイブリッドセンサー。ボタンを押したときのフィードバックは振動で返されます。
慣れないとこれはちょっと戸惑うかもしれませんね。最初勝手がわからず、「あれ? 電源ボタン押せないなぁ」とぐいぐい長押ししちゃって気がついたら再起動していました。他人に貸す際には事前に言っておきましょう。それ、押し込まなくてもいいから。と。
フロント・メイン共にデュアルカメラを搭載
カメラはメインカメラが12MP(広角)+16MP(望遠)、フロントがデュアル8MPという構成。メインカメラでは光学2倍ズーム、デジタルでは10倍ズームまで対応。
さすがに10倍にするとそれなりの粗さになりますけど、デジタル併用で5倍ズーム程度まではかなり綺麗な印象でした。また、デュアルカメラを活かしてポートレート撮影も楽しめますよ。
こちらがポートレートモードで撮影した写真。ポートレートは撮影サイズが4:3になります。
室内の明るさの少ないシーンでもちゃ〜んとボケますし、被写体と背景との境界も自然。これ、一眼レフカメラで撮ったって言ってもわかんないんじゃないかな? ボケの強度も設定できるので、人物を撮るのが楽しくなるカメラです。
こちらは最近のトレンド機能のひとつ、キャラクターを顔に重ねられる「ARステッカー」での撮影シーン。デフォルトのカメラアプリに搭載しています。
複数人の顔も見分けてくれるので、こうして男子たちもイベント会場でキャッキャ☆してしまいました。インカメラも結構綺麗で、肌も綺麗にしてくれているみたいですね。心なしか若返って見えます。
日本版はFeliCa対応。価格は9.5万円
あ、U12+はノーノッチですよ。ディスプレイは低温ポリッシュ3Dガラスによって端末の端まで画面が攻め込み、18:9の狭額縁。6.0インチのQHD(2,880×1,440)となっています。
HTC U11と比べると、画面サイズは0.5インチ広くなりつつも、狭額縁仕様のおかげで端末サイズは若干小さくなっているんです。おかげで握るときのホールド感も上々です。
OSはAndroid 8.0で、SoCはSnapdragon 845。メモリは6GB、ストレージは128GB、IP68の防水・防塵性能、そして当然のようにSIMフリー。と、盛り盛りな構成。さらに日本向けモデルでは、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応していますよ。
HTC U12+はHTC e-shopで、本日6月27日より予約開始。参考価格は9万5000円(税別)で、7月20日以降、順次出荷開始となっています。発売日は異なりますが、IIJmioや楽天モバイル、NifMo、LinkMateといったMVNO、Amazon.co.jpなどでも取り扱われます。
2、3年後の未来を生きているようなプロダクトデザインと、ユニークでさらにカスタマイズの余地が広がった「エッジ・センス2」。
つまり、エッジーなデザインの中に、端末を操っている感覚を意識的に溶け込ませたU12+は今を生きる「ガジェット」と言ってもいいんじゃないかと。スマホはもう一般的なデバイスになってしまったけど、これはもう一度ガジェットと呼んでもいいんじゃないかと、そう感じた1台でした。
Photo: ギズモード・ジャパン
Source: HTC
(小暮ひさのり)
Read Again https://www.gizmodo.jp/2018/06/htc-u12-plus-hands-on.html
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