東京急行電鉄は13日、銀行に預けているお金を駅の券売機で引き出せる日本初のサービスを、来春から始めると発表した。ゆうちょ銀行と横浜銀行の預貯金が対象で、利用客からは手数料をとる。交通系ICカードの普及で券売機の利用が減っており、新たな活用法として目をつけたという。
スマートフォンのアプリで引き出す金額を設定し、表示されたQRコードを、駅の券売機に元々ついている読み取り機にかざす。すると、お釣りの取り出し口からお金が出てくる仕組みだ。預け入れはできない。キャッシュカードや暗証番号を使わないため、現金自動出入機(ATM)よりかかる時間が少ないという。
東急の全97駅中、世田谷線の一部やこどもの国線以外の88駅にある、読み取り機のついている券売機317台で導入を目指す。これから実証実験を行い、引き出せる上限額や手数料の金額を検討する。将来的には他の鉄道事業者にも導入を呼びかける予定という。
東急では、交通系ICカード「PASMO」の導入から券売機の利用が減ったが、切符を利用する人もいる以上、「券売機なしの鉄道事業はありえない」(広報担当者)。そこで、スマホを使った決済システムを導入した横浜銀行と、導入予定のゆうちょ銀行と組むことにした。
東急電鉄の高橋和夫社長は、サービスについて「生活動線上にある駅の機能を向上させると大いに期待している」と話した。(北見英城)
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