[東京 5日 ロイター] -
<15:47> 加ドル84円半ば、きょう海外市場の動向注目
きょうの海外市場で注目を集めているのが、米国と北米自由貿易協定(NAFTA) 交渉を再開するカナダ。同国のトルドー首相は「条件の悪いNAFTAであれば、離脱するほうが良い」としており、市場では「中国やトルコなど、トランプ米大統領とあつれきが生じる国の通貨は下落しやすい」(トレーダー)と下落予想が浮上している。
一方、カナダ国内ではカナダ銀行(中銀)が政策金利を発表する。今回は据え置き予想が大勢だが、前月発表の7月消費者物価指数(CPI)が6年10カ月ぶりの大幅な伸びとなったほか、第2・四半期の国内総生産(GDP)も前期比年率2.9%増と1年ぶりの高成長となった。相次ぐ指標の良好さを受け、市場では声明を通じて10月利上げの可能性を見極めたいとする声が出ている。
加ドルは現在、対円で84円半ばと2週間ぶり安値圏を推移。対米ドルでも1.31加ドル後半と1カ月半ぶり安値圏にある。
<12:04> 正午のドルは111円半ば、豪ドルやユーロに買い戻し
正午のドルは、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の111.49/51円。
朝方の取引では111円半ばで動意薄だったドルは、仲値公示を挟んで111.71円まで上昇した。ドル買いの主体は金融機関とされ「五・十日の実需のフローが背景とみられる」(外為アナリスト)という。
豪ドルは、午前10時半に発表された第2・四半期の豪実質GDPが前期比0.9%増、前年比3.4%増と予想を上回る結果となったことを受けて上昇。豪ドル/円も80円前半から80円半ばまで買い進まれた。
一方、ユーロも対ドル、対円で買い戻され、結果的にドル/円の下支え要因になった。
午前の取引では「円売りというより、ユーロや豪ドルの買い戻しが目立った。ドル/円の伸びが悪いのは、ドルが対ユーロや豪ドルで軟化していることに加え、北米自由貿易協定(NAFTA)を巡る協議がすぐには合意に達しないとの見通しが出てきたことなどがある」(前出のアナリスト)という。
また、中国株や日本株の弱さもドル買い意欲を冷え込ませているという。
メキシコのグアハルド経済相は4日、NAFTA再交渉を巡って米国とカナダの当局者が7日までに合意できると期待していると述べた。
<10:12> ドルは111円後半に上昇、南アランド/円は7.27円付近
ドルは111.61円付近。一時111.71円まで上昇した。
仲値公示の直前から金融機関を中心にドルが買い進まれた。仲値での実需(輸入企業など)のドル買い需要を反映したものとみられる。
前日公表された米供給管理協会(ISM)の8月の製造業景気指数が約14年ぶりの高水準になったことや新興国通貨安を受けてドルが全面高となっているが、ドル/円では112円を試すほど機運は盛り上がっていないという。
前日、下落が目立った南アランド/円は現在7.27円付近。
南アフリカ統計局が4日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前期比で0.7%減少し、2009年以来となるリセッション(景気後退)となった。農業、輸送、小売セクターが減少した。アナリスト予想は0.6%増だった。
発表を受け、ランドは対ドルで下げ幅を広げ、2%を超す下落。国債も低下した。
市場関係者によると、南アランド/円については、外為証拠金(FX)取引における個人投資家の平均買い入れ価格(コスト)が8.2円程度となっている。
一方、現在16.75円付近のトルコリラ/円の平均コストは23―24円であり、南アランド/円での損失は、トルコリラ/円での損失に比べて限定的とみられている。
<08:43> 英ポンドは143円前半、EUがアイルランド国境問題で態度を軟化
英ポンドは143.34円付近でこじっかり。
前日の欧州時間には、イングランド銀行のカーニー総裁が、任期が終了する来年6月以降も留任する用意がある考えを示したことや、欧州連合(EU)がアイルランド国境問題の解決策について、英国に受け入れられやすい提案を行い、離脱交渉を打開する方向を探っていることが伝わったことで、英ポンドは急反発した。
英ポンドは1.2810ドル付近から1.2870ドル付近へと上昇、英ポンド/円は142.84円付近から143.38円付近へと上昇した。
前日は南アランドの急落など新興国通貨安からドル高基調だったが、英ポンド高は対ドルでのユーロの買い戻しにつながった。
イタリアのサルビーニ副首相は4日、政府はEUの財政規律の順守およびこれまでに示した予算を巡るコミットメントの堅持に努めるとの姿勢を示した。
<07:42> ドル110.90─111.90円の見通し、投機筋は慎重にドル買いか
ドル/円は111.48円付近、ユーロ/ドルは1.1582ドル付近、ユーロ/円は129.10円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が110.90―111.90円、ユーロ/ドルが1.1530─1.1630ドル、ユーロ/円が128.40―129.60円とみられている。
前日の欧州時間には、南アランドの急落が嫌気されドル/円が111円前半で弱含んだ。米国時間には8月の米ISM製造業景気指数が61.3と予想の57.7を大幅に上回ったことが好感され、ドルが買い進まれた。
また、イングランド銀行のカーニー総裁が、任期が終了する来年6月以降も留任する用意があるとの考えを示したことなどから英ポンドが急反発し、ユーロにも買い戻しが流入した。
きょうは「五・十日なので輸入企業のドル買いが出れば仲値まではドルがしっかりするだろう」(外為アナリスト)という。
ただ、「前日の南アランドの急落や、米国とカナダのNAFTA協議をめぐる話し合いが今日から再開すること、明日には、米国による対中国の追加関税に関するパブリック・オピニオンの期限が到来することなど、不透明要素が多い」(同)とされ、足元ではドルの地合いが強いとはいえ、投機筋のドル買いは慎重なものになるとみられている。
全スポットレート(ロイターデータ)
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