北海道の地震で一時は道内全域に広がった停電について、世耕弘成経済産業相は8日、経産省内で記者団に対し、「土砂崩れなどで立ち入りが困難な一部の地域を除いて、8日中に停電を解消させる予定だ」と述べた。ただ、週明けはピーク時に需要量が供給力を1割程度上回る見通しだとして、「平常時よりも2割を目標として最大限の節電をお願いしたい」とした。
世耕氏は7日、週明けから平常時よりも1割程度の節電が必要としていた。ただ、週明け以降の需給見通しに加え、老朽化した火力発電所の故障リスク、病院や上下水道など節電ができない対象があることを踏まえ、目標を2割とした。
経産省によると、2割の節電を求める時間帯は平日の午前8時半~午後8時半で、期間は道内最大の火力発電所の苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所の復旧を踏まえ、少なくとも1週間程度とした。
また、政府は道内で地域ごとに順番に電力供給を一定時間止める計画停電の準備を進めている。世耕氏は「極力回避したいと強く思っている」としたが、「真に必要な場合は、やむを得ず実施する」と述べた。
北海道電力が需給状況を見極めて判断し、2日前に実施可能性を知らせるという。現時点では、日曜の9日に加えて週明けの10日についても、計画停電を実施する予定はないとした。
節電要請については「道民は地震の被害で大変不便な生活をしており、強制的というよりは、自主的に取り組んでいただくことをお願いしたい」と話した。
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