宅配2位の佐川急便は26日、宅配便の基本運賃を11月21日に引き上げると発表した。消費者が対象となる値上げは2004年に現行の運賃を国土交通省に届け出して以来初めて。大型の荷物で最大33%の値上げとなる。値上げで得た原資は従業員の待遇改善や輸送力の増強に充てる。
宅配便はインターネット通販の荷物の増加が続く一方、人手不足の深刻化でサービス維持が難しくなっている。首位のヤマト運輸も10月1日の基本運賃引き上げを既に決めており、国内市場で計8割のシェアを占める大手2社が値上げで歩調を合わせることになった。
佐川は宅配便の荷物の大きさに応じて一律で値上げする。100サイズ(荷物の3辺の長さの合計が80センチメートル超100センチメートル以内)で60円を現行の運賃に上乗せする。140サイズで230円、160サイズで180円それぞれ引き上げる。60サイズと80サイズは据え置く。
関東から関西に荷物を送る運賃は、100サイズで4.6%高の1360円、140サイズで14.8%高の1780円に上がる。
160サイズより大きな荷物を運ぶサービス「飛脚ラージサイズ宅配便」は、荷物の大きさと発着地によって、それぞれ値上げ率を定める。現行より平均17.8%、最大33.3%上げる。
併せてクール便の利用料も改定する。荷物のサイズによって、現行より100~350円引き上げる。大型家具・家電の輸送サービスの設置料金や代金引換サービスの手数料も引き上げる。
佐川はこれまで割引料金を適用している大口顧客に対して値上げを求めてきたが、人手不足が一段と厳しくなっており、個人が対象となる基本運賃も引き上げることを決めた。
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