ギャンブルがやめられない「ギャンブル依存症」が疑われる状態になったことがある成人が、全国でおよそ320万人に上ると推計されることが、研究グループの調査でわかりました。
この調査は、日本医療研究開発機構の委託を受けた「国立病院機構久里浜医療センター」の研究グループが、ことし5月から6月にかけて全国の74歳までの成人男女から1万人を無作為に抽出し面接形式で行われ、4685人から回答を得ました。
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それによりますと、ギャンブルをめぐって借金を抱えたり、身近な人と口論になったりするなど依存症が疑われる状態になったことがある人は158人で、全体の3.6%でした。
この割合を全国の人口に当てはめると、推計でおよそ320万人に上ることがわかりました。また、この1年間に依存症が疑われる状態になった人は0.8%に当たる32人でした。
ギャンブルの種類では、パチンコやパチスロが26人と最も多く、賭け金は平均で1か月におよそ5万8000円に上るということです。
調査を行った久里浜医療センターの樋口進院長は「大規模な調査は初めてで、一定程度、依存症の疑いがある人がいることが改めて裏付けられた。本人が気付いていない場合もあり、周囲が異変を感じたら専門の医療機関に積極的に相談してほしい」と話しています。
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