2017年9月28日木曜日

格安スマホ、優勝劣敗鮮明 事業者乱立で競争激化

格安スマートフォン業界の優勝劣敗が鮮明になり始めた。原因は二つ。格安スマホ事業者の乱立と、携帯大手による安値攻勢だ。業界大手の楽天はこの流れを察知し、契約数で伸び悩む「フリーテル」の買収を決めた。格安スマホ業界では初のM&A(合併・買収)となる。契約者の獲得に苦戦する他の格安スマホ事業者は市場環境の厳しさに悲鳴を上げており、淘汰(とうた)の波が広がりそうだ。(葭本隆太)

「ほとんどの格安スマホが契約者を獲得できなくなっている」―。今夏、スマホ業界では、こんな噂(うわさ)が広がった。背景には、相次ぐ新規参入に伴う競争激化に加え、携帯大手の低価格ブランドや割安プランによる格安スマホ包囲網がある。

フリーテルを展開するプラスワン・マーケティング(東京都港区)は、この攻勢をもろに受けた。プラスワンの関係者は「格安スマホ市場の競争は激しい。その中で既存の...

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