2017年9月29日金曜日

日産、未認定社員が完成車検査 6万台引き渡し停止

 日産自動車は29日、国内6工場で、社内の認定を受けていない社員らが完成車検査を行っていたと発表した。同社は「リーフ」「ノート」など21車種約6万台の引き渡しを一時停止し、検査をやり直す。道路運送車両法に抵触する疑いもあり、国土交通省は同社に再発防止を指示した。

 同省の道路運送車両法に基づく指針は完成車検査について、各メーカーが社内の研修を経て認定した社員が担当するよう求めている。

 同省が18~29日に同社の工場を立ち入り検査。追浜工場、栃木工場など国内全6工場で不適切検査が行われていた可能性があることが判明した。

 未認定の社員による検査がいつから行われていたかなどは不明で、18日以前に生産された車も含まれているとみられる。同社は今後、第三者を交えて詳細な経緯や原因を調べる。

 同社は、未認定の社員が検査をしたものの必要な項目は全て実施しており、安全性には問題ないとしている。出荷後に車検時期を迎えていない車についてはリコール(回収・無償修理)を届け出ることも検討する。

 国土交通省は29日、同社に対して、10月末までをめどに詳細な経緯と再発防止策について報告するよう求めた。また国内の他のメーカーについても同様の不適切検査の有無について報告するよう同日付で要請した。

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