三菱マテリアルは8日、三菱アルミニウム(東京)などグループ企業3社で新たな品質不正が発覚したことに関し、昨年11月に別の不正が判明した際に行った社内調査の対象から三菱アルミを除外していたと明らかにした。この結果、不正を見抜けず、顧客に約束した規格を満たさない不適合品の出荷が今年1月まで続くことになり、問題の拡大を招いた。
三菱マテは2月末をめどに最終報告をとりまとめる予定だったが、3月以降に延期する。不十分な調査で新たな不正を見逃した同社の品質管理体制への不信が増しそうだ。
三菱マテの竹内章社長は東京都内で記者会見し、「関係各位に多大な迷惑をかけ、深くおわびする」と陳謝した。一方、自らの経営責任については「内部統制体制の拡充などを全力で進めることが現時点での私の使命」と述べるにとどめた。(2018/02/08-18:04)
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