2018年2月3日土曜日

コインチェック「出金再開のメド立たず」

 仮想通貨取引所のコインチェック(東京・渋谷)は3日、停止中の顧客から預かっている現金や仮想通貨の出金再開のメドが立っていないと発表した。1月30日には再開時期を「数日中に明らかにする」と発表していたが、2日には金融庁が同社に立ち入り検査を実施。財務状況を含めて詳しく調べている最中で早期の出金再開は難しいと判断したようだ。

コインチェックの本社が入るビル玄関に掲げられた「対応不可」の貼り紙(2日、東京・渋谷)

コインチェックの本社が入るビル玄関に掲げられた「対応不可」の貼り紙(2日、東京・渋谷)

 コインチェックは3日の発表文で「出金に伴う技術的な安全性について確認・検証中で再開に向けた準備を進めている」と報告。その上で「外部専門家の協力も得つつ行っている確認・検証を踏まえ、出金の再開時期を知らせる」とし、事実上、再開時期のメドがたっていないと発表した。

 コインチェックは仮想通貨ネムの不正流出が発覚した1月26日から仮想通貨や現金など顧客資産の出金を停止中だ。ネムを保有していた約26万人に総額約460億円を自己資金で返金(補償)すると表明しているが、財務的な裏付けがあるかどうか不透明な面もある。

 金融庁はネム保有者への補償が同社の財務基盤に与える影響や、ネム以外の仮想通貨の利用者の出金にどのような影響が出るかも含めて慎重に現状の把握を進めている。

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