2017年9月3日日曜日

ウラン生産を一時停止 日本原燃、安全管理の問題相次ぎ

 日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)で安全管理上の問題が相次いでいるのを受け、原燃がウラン生産を一時停止する方針を決めたことが2日、分かった。再開時期は未定。稼働する原子力発電所が少ないことなどから2013年度以降はウランを出荷しておらず、生産を中止しても影響はないという。

 原子力規制委員会が公表した8月29日の原燃との面談記録によると、規制委側は同工場で腐食や出火などの発生を受け、「チェック機能が働いておらず、そもそも問題、課題を見いだす能力があるのか疑問で、信用できない」などと指摘。原燃の管理体制だけでなく企業体質を厳しく批判した。

 これに対し原燃側は稼働中の遠心機内の核燃料物質を回収してウラン濃縮作業を中止し、安全を確保したうえで改善策を検討する方針を伝えた。準備が整い次第停止する方針だ。

 ウラン濃縮工場は今年5月、新規制基準に基づく安全審査に合格した。しかし、2月と8月に排気ダクトに腐食による穴が見つかり、7月には部品を28年間交換していなかったディーゼル発電機から出火するなど経年劣化による問題が相次いで発生している。

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