2017年9月25日月曜日

水銀の国際規制 水俣条約の初の締約国会議 スイスで始まる

水俣病の原因となった水銀の利用や取り引きなどを国際的に規制する水俣条約の発効を受けて、締約国による初めての会議が24日、スイスで始まり、条約の着実な履行に向けて実効性のある対策で一致できるかが焦点となります。

水俣条約は、水俣病の原因となった水銀による健康被害や環境汚染を防ぐため、日本が主導して4年前に熊本県で開かれた国連の会議で採択され、世界50か国以上の締結を受けて先月発効しました。

24日、スイスのジュネーブでは、150以上の国と地域の代表が出席して締約国による初めての会議が開かれました。
議長を務めるスイス環境局のシャルドノン局長は「世界的に水銀の利用を減らし人々の健康と環境を守る水俣条約を祝う歴史的な瞬間だ」と述べ、その意義を強調しました。
また、胎児性水俣病患者で水俣病の悲惨さを訴えてきた坂本しのぶさん(61)が「私は母の子宮で水俣病になりました。多くの人が今も水俣病で苦しんでいます。皆さんに水銀問題にちゃんと取り組んでほしい」と述べると、会場から大きな拍手がわき起こりました。

水俣条約では、新しい鉱山からの水銀の産出や、2020年までに水銀を使った電池や体温計の製造や輸出入を禁止することなどが定められています。

発展途上国を中心に水銀による汚染が今も続く中、会議では、条約の着実な履行に向けて水銀の適切な管理や処理をはじめ、実効性のある対策で一致できるかが焦点となります。

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