政府は20日、2019年に日本で初めて開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の舞台に大阪を選んだ。誘致を目指してきた大阪府・市や経済界からは同日、喜びの声があがり、25年の国際博覧会(万博)誘致に向けたアピールや都市の国際的知名度アップにつながるとの期待が膨らんだ。
大阪府の松井一郎知事は「日本には東京だけでなく、大阪という都市があることを世界に知らしめる絶好の機会」とするコメントを発表。府は万博開催も目指しており、府幹部は「大きな国際会議を開ける都市だという証明。万博誘致にとっても良いアピールになる」と強調した。
府と共同でG20や万博の誘致を進める大阪市の吉村洋文市長も「万博に向け世界への貢献を目指す大阪が、日本初のG20サミットを開催するにふさわしい都市として評価いただいた」と述べた。
「大阪の知名度を上げ、関西の魅力を世界に発信し、経済をさらに活性化させる絶好の機会になる」と歓迎するのは関西経済連合会の松本正義会長。関西経済同友会の黒田章裕代表幹事は「関西を訪れる外国人の4分の3は東アジアから。G20開催で大阪の魅力が世界に発信され、欧米諸国からの観光客の増加に期待したい」と話した。
大阪商工会議所の尾崎裕会頭は「空港アクセスの良さや会議場、宿泊施設など首脳会議の開催にふさわしい大阪の『都市力』が評価された」と受け止めた。
大阪府・市は17年11月に開いた「副首都推進本部会議」でG20首脳会議の誘致を正式決定。会議では、会場を国際展示場「インテックス大阪」(大阪市住之江区)にすることや、大阪が選ばれれば府市と経済界による推進組織を18年度に設置することなどを決めた。
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