2018年2月7日水曜日

米国株、荒い値動き 売り先行も押し目買いで一時350ドル超上げ

【NQNニューヨーク=戸部実華】6日の米株式相場は続落で始まった。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比190ドル56セント安の2万4155ドル19セントで推移している。世界株安の流れを受けて一時は567ドル安となり、2万4000ドルを割り込んだ。売り一巡後は急速に下げ渋り、350ドル超上げる場面もあるなど荒い値動き。ダウ平均は前日に過去最大の下落額を記録した。過去2営業日で1840ドル下げており、押し目とみた買いも入っているようだ。

 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同50.113ポイント安の6917.413で推移している。

 投資家心理を測る指標とされる米株の変動性指数(VIX)は6日朝、前日比35%上昇し50を超えた。変動率の上昇を受けて、株式の運用を減らす動きが先行した。朝方の売りが収まると買い直しが優勢となり、好業績銘柄を中心に上昇が目立っている。ダウ平均の構成銘柄ではアップル、建機のキャタピラー、金融のJPモルガン・チェース、石油のシェブロンなどの上げが目立つ。

 アップルに部品を納入する半導体メーカーのシーラス・ロジックが大幅安で始まった。5日に発表した決算が市場予想を下回った。前日に最高経営責任者(CEO)の退任を発表したスポーツ衣料のルルレモン・アスレティカも安く始まった。

 一方、取引開始前に市場予想を上回る決算を発表した自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は上昇で始まった。高級皮革「コーチ」などのブランドを持つタペストリーも決算が買い材料視されている。

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