2018年2月3日土曜日

米FRB、経済の過熱防止に段階的な利上げ継続の必要=SF連銀総裁

[サンフランシスコ 2日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は2日、世界的な経済成長やトランプ米政権の減税措置などによる米経済の過熱を防ぐために、FRBは利上げを継続する必要があるとの考えを示した。ただ、今年の利上げ回数はFRBが示している見通しの3回以上は主張しないとの立場も示した。

ウィリアムズ総裁はサンフランシスコで行った講演で、「景気拡大は良好なペースで進捗しており、失業は低い水準にとどまっており、インフレはようやく正しい方向に進み始めた」と指摘。ただ「楽観的な見方を持っているものの、経済が過熱状態にシフトするリスクは現時点ではないとみている」と述べた。

また、利上げを段階的に実施していくことで経済が過熱するリスクを低減させられるとの考えも示した。

FRBは1月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.25─1.50%に据え置くことを全会一致で決定。FRBは昨年は3回の利上げを実施したが、今年も3回の利上げが実施されるとの見通しを示している。

ウィリアムズ総裁は、賃金の上昇ペースは加速しており、今後は一段と加速する公算があるとし、これによりインフレが押し上げられるとの見方を表明。「自分自身の今年の成長見通しを引き上げた」とした。

ただ「経済が根本的にギアチェンジしたとはみていない」とし、「経済がほぼ予想通りに進展していることを踏まえると、政策担当者も同様に予想通りに行動すると考えてよい」と述べた。

ウィリアムズ総裁は今年のFOMCの投票権を持つメンバー。次期FRB副議長候補に名前が挙がっている。

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