欧米でのディーゼル車排ガス不正発覚から2年半、EV(電気自動車)シフトを強力に推し進めてきたフォルクスワーゲン(VW)が、ここにきて新型ディーゼル・エンジン車を日本国内試乗へ投入しました。その背景になにがあるのでしょうか。
VW、新型ディーゼル・エンジン車を国内投入
2018年2月14日(水)、フォルクスワーゲン(VW)は、日本において新型モデル「パサート/パサート ヴァリアント TDI」の発売を開始しました。このモデルには日本の規制に適合した最新のディーゼル・エンジンが搭載されています。
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というか、「パサート/パサート ヴァリアント」というクルマ自体はすでに販売されており、ディーゼル・エンジン車が追加されたというのが、今回の新発売です。発表会では、わざわざドイツからフォルクスワーゲンの先進ディーゼル・エンジン開発部長であるエッケハルト・ポット博士が駆け付け、トークイベントを開催するほどの力の入れようです。
ここで不思議に感じる人がいるはずです。なぜならフォルクスワーゲンは、2015年に欧州においてディーゼル車の排気ガスをごまかすという不正が発覚し、世界中で大問題になった後、まったく逆のEVに力を入れる姿勢を表明。ディーゼルとは、真反対のような「EVシフト」というムーブメントを巻き起こした張本人だからです。そのEVシフトの旗手がなぜ、いまになって新しいディーゼル車を売るのでしょうか。
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