2018年6月14日木曜日

新幹線が人はねる…立ち入り不可の構造、駅で事故は過去にも

 福岡県内の山陽新幹線で14日、博多発東京行き「のぞみ176号」(16両編成)が人をはねた可能性がある事故。新幹線の線路上は通常、一般の人が立ち入れないようになっているため、過去の人身事故は主に駅で起きている。今回の接触場所は駅周辺ではないとみられ、JR西日本の関係者は「どこから侵入したのか全く分からない」と首をかしげる。

 平成22(2010)年5月、広島県尾道市の山陽新幹線新尾道駅で、通過中の博多発東京行き「のぞみ16号」が線路上にいた女性と接触し、女性は左腕を切断するなどの重傷を負った。のぞみ16号はホーム近くの通過専用の線路を走行していた。

 27(2015)年2月には、青森県七戸町の東北新幹線七戸十和田駅で、通過中の新青森発東京行き「はやぶさ26号」がホームの男性と接触、男性は死亡した。

 JR西によると、新幹線は高架上など高い所を走行したり、沿線には柵を設置したりしていて、侵入できないような構造になっている。同社の関係者は「線路上での人身事故はあまり聞いたことがなく、今回の事故は想定外だ」と話した。

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