2018年6月18日月曜日

関西企業に打撃 工場相次ぎ稼働停止、小売り・飲食も休業余儀なく

 大阪北部地震は、一大消費地を抱える関西地方の企業活動に打撃を与えた。製造設備の被害などで、多くの工場が稼働を停止したほか、小売店や飲食店も営業中止に追い込まれた。震源地に近い工場では操業再開の見通しがつかないケースもあり、完全復旧には時間がかかりそうだ。

 震源地に近い大阪府高槻市で照明器具を生産するパナソニックの工場では、ガラスの成形過程で必要な都市ガスの供給がストップ。設備の状況確認もあり稼働を停止した。操業再開のメドは立っていないという。製造現場の自動化用機器などを作る豊中市の工場でも設備の一部に不具合が生じ、生産を取りやめた。

 シャープは冷蔵庫などをつくる八尾事業所の稼働を一時停止。ダイキン工業も、空調向けフロンガスをつくる摂津市の工場を停止した。第一三共(薬品)、明治(菓子)、ニチレイフーズ(冷凍食品)もそれぞれ高槻市内の工場の稼働停止を余儀なくされた。

 自動車では、ダイハツ工業が、親会社のトヨタ自動車などの小型車を生産する本社工場(池田市)を停止したが、18日夜から稼働を再開。ホンダと三菱自動車も一部工場で稼働を停止したが、午前中に復旧した。

 また、工場で使う工作機械を取り扱う会社には、問い合わせや修理などを求める電話が相次いだ。DMG森精機は関西地方の工場にスタッフを派遣するなどの対応をとっている。

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