2018年6月10日日曜日

刺され男性死亡 22歳男を逮捕

逃げ惑った乗客が落としたとみられるサンダルが散乱する11号車。事件は12号車であったと見られる=2018年6月9日夜(乗客提供)

 9日午後9時50分ごろ、神奈川県内を走行中の東京発新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ265号」(16両編成)内の男性乗客から「包丁を持った男がいる。1人がけがをしている」との110番があった。新幹線は緊急に小田原駅で停車し、駆けつけた県警小田原署の署員が、切りつけたとみられる男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。3人が刺されて小田原市内の病院に運ばれ、男性1人が死亡し、20代とみられる女性2人が重傷を負った。

「むしゃくしゃしていた」

 男は自称・愛知県岡崎市蓑川町、無職、小島一朗容疑者(22)で、小田原署の調べに「むしゃくしゃしていた。誰でもよかった」と容疑を認めているという。

 JR東海によると、のぞみ265号は新横浜駅を出発した直後の午後9時47分ごろ、車内の非常ブザーが鳴り、神奈川県綾瀬市落合南付近で緊急停車。その後、小田原駅に移動した。この列車は新大阪に向かう最終列車で、約880人が乗車していた。10日午前0時50分過ぎ、小田原駅を離れた。

 現場の詳細な位置は判明していないが、上り列車の乗客によると、県警は新幹線の12号車の乗客を11号車と13号車に移動させ、12号車を調べているという。

 東海道新幹線では2015年6月30日、神奈川県の新横浜-小田原間を走行していた東京発新大阪行きのぞみ225号の車内で、男(当時71歳)がガソリンをかぶって自ら火をつけ、約43平方メートルを焼損。男を含む乗客2人が死亡、28人が重軽傷を負った。【澤晴夫、木下翔太郎】

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