帝国データバンクは1日、和菓子「ぬれ甘なつと」製造の「花園万頭(まんじゅう)」(東京都新宿区)が東京地裁に自己破産を申請し、保全管理命令を受けたと発表した。4月末現在の負債総額は22億円。
花園万頭は1834(天保5)年創業の老舗。同年に金沢市で「石川屋本舗」の屋号で創業し、その後新宿の花園神社前に店を移したのを機に「花園万頭」に改称した。ぬれ甘なつとのほか、「花園万頭」「花園羊羹(ようかん)」などの商品を扱い、現在、東京都や神奈川県を中心に46店舗を展開している。
ピーク時の1989年6月期には約36億円の売り上げがあったものの、バブル期に過大な有利子負債を抱え、その後は東日本大震災による販売不振などで業績が悪化。2017年6月期には19億円まで売り上げが減少し、ここ数年は赤字経営を余儀なくされていた。
帝国データバンクによると、花園万頭は今月7日まで続ける予定だが、在庫がなくなりしだい終了する。今後はスポンサーを募って事業譲渡を目指すという。【増田博樹/統合デジタル取材センター】
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