9日午後10時ごろ、神奈川県の東海道新幹線新横浜―小田原間を走行していた東京発新大阪行きのぞみ265号で、男が複数の乗客を刺し、30代男性が死亡、女性2人が重傷を負った。神奈川県警は同日深夜、乗車していた自称小島一朗容疑者(22)=愛知県岡崎市蓑川町=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
小島容疑者は「新幹線内で殺意をもって人を刺したことは間違いない」「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」となどと話しており、新幹線の乗客を無差別に狙った可能性がある。なたで男性などを切り付けたとの情報がある。
JR東海によると、事件が起きたのは午後9時23分に東京を出発し、新大阪に午後11時45分着予定の「のぞみ265号」。のぞみ号の新大阪行きの最終列車だった。午後9時40分すぎに新横浜駅を出発した際は異常はなかったが、同47分ごろに車内で非常ブザーが鳴ったため新横浜―小田原間で停止。その後に小田原駅まで移動したという。
列車には約880人が乗車しており、JR東海は「車内で刃物を持った男が暴れていたという情報がある」としている。
県警は同区間で事件が発生したとみて、詳しい状況を調べている。
東海道新幹線では2015年6月、新横浜―小田原間を走行していた東京発新大阪行きのぞみ225号の車内で男がライターでガソリンに着火し焼身自殺。横浜市の女性(当時52)が死亡し、多数の負傷者が出た事件が起き、車内を防犯カメラで録画する対策が取られていた。〔共同〕
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