2017年9月4日月曜日

〔マーケットアイ〕外為:北朝鮮のミサイルリスク、通貨オプションで織り込み進む

[東京 4日 ロイター] -

<16:19> 北朝鮮のミサイルリスク、通貨オプションで織り込み進む

北朝鮮が追加でミサイルを発射する可能性が報じられ、ドル/円は一時109.38円に下落した。その後、109.55円付近にやや持ち直してきている。

通貨オプション市場では、ドル/円のリスクリバーサル25デルタ1カ月物は、ドル安・円高予想を映すドル・プット・オーバーの傾きが、ミサイルが日本上空を通過した8月29日の同1.3%付近に比べればまだ小さいが、核実験前の0.9%付近から、1.09%付近に拡大している。

一方、インプライドボラティリティー(予想変動率)は、核実験前の8.2%付近から9.1%付近へと上昇した。

「スポットの楽観ムードに比べ、オプション市場では警戒感が徐々に出てきているようだ」とあおぞら銀行の市場商品部部長、諸我晃氏は指摘している。

韓国国防省は4日、国会の公聴会で、北朝鮮が弾道ミサイルをさらに発射する可能性が残されているとの認識を示した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性もあるとしている。国防省高官は「弾道ミサイルの追加発射の可能性の兆候が引き続きみられる。ICBMも発射可能と予測している」と述べた。

<15:21> ドル109円半ばに弱含み、北朝鮮が弾道ミサイル発射準備との報道

ドル/円は、北朝鮮が弾道ミサイル発射を準備しているもようとする聯合ニュースの報道が伝わり、一時109.41円に弱含んだ。報道では、ICBM級の可能性もあるとしている。

<13:45> ドル109円後半で伸び悩み、株安続き海外時間への警戒も

ドル/円は109.82円付近。日経平均のマイナス推移が続いており、ドル/円は伸び悩んでいる。北朝鮮の核実験の消化はひとまず一巡したとみられ、午後の商いは薄くなっているもよう。

もっとも、核実験は材料として「欧州時間に蒸し返されないか警戒は必要」(国内金融機関)との声もある。米国はレーバーデーの祝日。

<12:05> 正午のドルは109円後半、北の核実験を消化 早朝安値から切り返す

正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109.80/82円だった。北朝鮮が3日に核実験を行ったことで、早朝109円前半まで下落したが、その後、すぐに切り返した。

北朝鮮の核実験実施を受け、早朝のドルは109.22円まで下落した。市場が薄い中、短期筋から仕掛け的な円買いが入ったとみられる。その後は下げが強まらず、午前7時ごろにかけて109円後半まで持ち直した。

過去最大規模とされる核実験を行ったにもかかわらず、ドルは109円台を維持したことで、下攻めは難しいとの見方も出ていた。

トランプ米政権は、北朝鮮が「レッドライン」を越えれば、軍事行動を辞さない構えを見せている。軍事衝突に発展した場合は株安を伴ってドルも108円台へ下落する可能性はあるが、市場は今のところ、一過性のリスクとして処理しているもよう。

マティス米国防長官は3日、北朝鮮の核実験を受けた会見で「米国やグアムを含む米国領土、あるいは米国の同盟国へのいかなる脅威にも大規模な軍事措置で対応する」と警告した。また、その措置は「効果的かつ圧倒的な」ものとなると述べた。

一方、河野太郎外相は4日、国連や国連決議を通じて北朝鮮に最大限の圧力をかけるよう緊密に協力することでティラーソン米国務長官と合意したことを明らかにした。

<10:40> ドル109円後半で上値重い、日経平均の下げ拡大眺め

ドルは109.72円付近。

75円安で始まった日経平均が一時200円超に下げ幅を拡大。ドルは連れ安となっている。

北朝鮮の核実験があったにもかかわらず、早朝の取引ではドルが109円前半までの下げにとどまった。市場からは「欧州勢が参入してきた時にそれほど下がらなければ、ドル/円の下方向はないと自信が生まれる」(国内金融機関)との声が出ていた。

<09:39> ユーロ1.18ドル後半、ECB理事会までやや上値重いか

ユーロは1.1880ドル付近。

1日は米国の8月雇用統計がさえない内容となったことで、ドル売り/ユーロ買いが強まり、ユーロは一時1.1980ドルまで上昇。その後、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和縮小の準備が12月まで整わないとの観測報道が出て、ユーロ売り/ドル買いが強まった。

今週は、7日に開催されるECB理事会が注目されている。ユーロ圏は経済成長がしっかりしている半面、物価上昇力は弱い。

ECB当局者は急激なユーロ高と性急な政策変更に対するネガティブな影響を意識しているとみられ、「金融緩和政策の変更(テーパリング)に積極的な姿勢を示す可能性は低い」(外資系証券)との指摘がある。理事会までユーロは1.20ドルが上値めどになるとの見方が出ている。

<09:00> ドル109円後半でもみ合い、北の核実験に対する米国の出方に注目

ドルは109.77円付近。早朝109.22円まで下落したが、その後は持ち直し、109.89円まで上昇した。

市場では、北朝鮮の核実験に、トランプ米政権がどのような対応を示すのか注目されている。トランプ政権は「レッドライン」を越えた場合、軍事行動を辞さない構えをみせており、核実験でそのラインを越えたのか見極めが必要だという。

ホワイトハウスは3日、トランプ大統領と安倍首相が電話会談し、北朝鮮による「地域を不安定化させる継続的な挑発的行動」を非難したと発表。トランプ大統領はまた、米国が「あらゆる外交手段や通常戦力および核能力を使って」米国と同盟国を防衛するというコミットメントをあらためて確認した。

トランプ政権は強気な姿勢は崩していないが、「軍事行動にまで踏み切らない場合は、市場は、一過性のリスクとしてとらえる可能性が高い」(外資系証券)という。

<07:22> きょうのドルは109.20―110.20円、米雇用統計・北の核実験を消化   ドルは109.88円付近、ユーロは1.1879ドル付近、ユーロ/円は130.39円付近。

きょうの予想レンジはドルが109.20―110.20円、ユーロが1.1830―1.1930ドル、ユーロ/円が129.80―130.80円。

東京時間のドルは109円半ばから後半でもみ合いそうだという。3日の北朝鮮の核実験を受け、早朝に109.22円まで下落したが、その後は、109円後半へ持ち直している。国内勢が値ごろ感から買いを入れているとみられるが、「地合いがかなり悪いので110円台では上値が重くなりそうだ」(外為アナリスト)との声が出ていた。

北朝鮮の核実験は、29日の弾道ミサイル発射から短期間で実施されている。市場はやや落ち着いているが、9月9日の建国記念日に再び挑発的な行動をされれば北朝鮮情勢への警戒感が高まりそうだ。

きょうは米国、カナダはレーバーデーで休場。

1日に発表された8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが15万6000人と、ロイターがまとめた市場予想(18万人)を下回ったほか、時間当たり賃金は前月比0.1%増となり、伸びは前月の0.3%増から鈍化した。

米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)物価指数も低い伸びだったこともあり、米国のファンダメンタルズについては疑念が生じている。

<06:40> ドル一時109円前半、北朝鮮の核実験で短期筋の円買い

ドルは109.68円付近。3日に北朝鮮が核実験を実施したことを受け、早朝の取引で一時109.22円まで下落した。「核実験は「レッドライン」(越えてはならない一線)との観測があった。市場が薄い中、短期筋を中心に仕掛け的なドル売り/円買いが出た」(外為アナリスト)との指摘があった。

108円台ではドル買い需要も相応にみられるといい、国内勢が本格的に参入したところで買いが強まるか注目される。

安倍晋三首相は3日深夜、米国のトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領と相次いで電話会談した。プーチン大統領とは、北朝鮮の核実験は深刻な脅威であるとの認識で一致し、トランプ大統領ともこれまでにない強い圧力を北朝鮮にかける必要があるとの認識で一致したという。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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