2017年9月4日月曜日

最長で月197時間残業…企業名公表の運送会社、愛知労働局

 厚生労働省愛知労働局は4日、最長で1カ月当たり約197時間の違法な長時間労働を複数の事業所でさせ、2月の是正指導後も労働状況が改善しなかったとして、名古屋市の運送会社「大宝運輸」の社名を公表した。

 同労働局によると、昨年12月~今年2月の立ち入り調査で、2事業所の計54人が80時間を超える残業をし、うち50人で100時間超を確認。最長のケースで約197時間に上った。7月の立ち入り調査でも最長約134時間の従業員がおり、30人が80時間超で、うち24人が100時間を超えていたことから再度、是正指導した。

 企業名公表は平成27年に始まり、当初は「月100時間超」の違法な残業が、複数の事業所で10人以上確認された場合などを対象としていたが、電通の違法残業事件などを受け「月80時間超」に引き下げるなど基準を拡大した。公表は2件目で、政府の働き方改革に伴う1月の対象拡大後では初めて。

 大宝運輸の小笠原忍社長は4日、名古屋市内で記者会見し「謹んでおわびする。重大な法律違反を起こしたことを反省し、経営の最優先課題として改善に取り組む」と話した。同社によると、愛知、三重2県に支店を置き、食品などの運送を主に両県で手掛ける。従業員は正社員、パートを合わせ約千人で運転手は400人弱、29年3月期の売上高は88億円。

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